有価証券報告書-第29期(平成26年7月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/09/29 12:41
【資料】
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【項目】
98項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる会計上の見積もりについては、合理的な基準に基づいて実施しております。
財政状態及び経営成績の分析は以下のとおりです。
なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性があります。
(1)財政状態の分析
①資産・負債および純資産の状況
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して38,108千円減少して、当連結会計年度末で1,002,484千円となりました。これは主に売掛金および前渡金の減少によるものであります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して17,555千円減少し、当連結会計年度末で308,427千円となりました。これは主に有形固定資産および無形固定資産の減少によるものであります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して57,281千円減少し、当連結会計年度末で202,938千円となりました。これは主に買掛金および未払法人税等の減少によるものであります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して7,405千円増加し、当連結会計年度末で116,908千円となりました。これは主に役員退職慰労引当金の増加によるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して5,787千円減少し、当連結会計年度末で991,065千円となりました。この結果、自己資本比率は75.6%になっております。
②キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首残高から71,486千円増加し、当連結会計年度末現在において、454,805千円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローでは、108,175千円のキャッシュを得ております。これは主に、仕入債務の減少14,234千円があったものの、売上債権の減少104,929千円、税金等調整前当期純利益39,224千円があったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローでは、6,308千円のキャッシュを使用しております。これは主に、有形固定資産の取得による支出4,709千円があったことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローでは、30,380千円のキャッシュを使用しております。これは主に、配当金の支払額30,380千円があったことによるものであります。
(2)経営成績の分析
当連結会計年度における売上高は5,159,853千円(前期比10.7%増加)、営業利益は33,622千円(前期比75.9%減少)、経常利益は39,134千円(前期比76.4%減少)、当期純利益は、24,445千円(前期比66.9%減少)となりました。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、5,159,853千円となりました。
いちご果実・青果事業は、当社と株式会社ホーブ21が行っております。その主力商品は業務用いちご果実であります。夏秋期は自社品種である「ペチカプライム」「ペチカサンタ」と輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。夏秋期におきましては、7月中旬より他品種を含めた出荷量のピークが集中し、自社品種の販売で苦戦することとなりました。また促成期は、業務用いちご果実の最需要期となるクリスマス期において大手洋菓子メーカーからの受注量が減少したことや、年明け以降の入荷量が減少し、いちご市場相場価格が高止まりで推移したことなどから、予定していた売上高を確保することができませんでした。その他青果物につきましては、コンビニエンスストア向けの売上は、前期を若干上回りましたが、その他の取引先からの受注量が減少したことにより、前期を下回りました。この結果、いちご果実・青果事業の売上高は3,797,436千円(前期比8.2%減少)となりました。
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカプライム」と「ペチカサンタ」を中心に種苗の生産販売を行っております。当連結会計年度におきましては、生産者所得の向上を図るべく、引き続き収量増加と、病害虫による被害軽減を重点に産地栽培指導に取り組んでまいりました。しかしながら、生産者の高齢化と後継者不足の影響による栽培休止や規模縮小により、自社品種の種苗販売本数は前年同期に比べて約8%減少いたしました。この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は50,295千円(前期比7.5%減少)、営業利益は7,925千円(前期比44.8%減少)となりました。
馬鈴薯事業は、前第2四半期連結会計期間において連結子会社とした株式会社ジャパンポテトが行っております。同事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、前第3四半期連結会計期間より四半期損益計算書を連結しております。主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当連結会計年度におきましては、種馬鈴薯の販売数量は例年よりやや減少しましたが、青果馬鈴薯の販売量拡大に努めたこと、及び春先からの九州産青果馬鈴薯の収量不足から相場が高騰したことにより、予定を上回ることができました。この結果、当連結会計年度におきましては、馬鈴薯事業の売上高は1,236,089千円となりました。
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。関東圏を中心とした事業展開で、当社の商品配送を行いつつ、食品関連を中心とした一般荷主からの配送業務を積極的に受託してまいりました。この結果、当連結会計年度における、運送事業の売上高は76,032千円(前期比14.7%増加)となりました。
(売上原価)
売上原価は、当連結会計年度において4,305,146千円となりました。また、売上高原価率は、83.4%となり、この結果、売上総利益は854,706千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、当連結会計年度において821,084千円となりました。これは運搬費254,026千円、給料及び手当145,277千円などによるものであります。この結果、営業利益は33,622千円となりました。
(営業外収益および営業外費用)
営業外収益は、当連結会計年度において5,745千円となり、営業外費用は、当連結会計年度において234千円となりました。この結果、経常利益は39,134千円となりました。