有価証券報告書-第78期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 10:04
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【項目】
124項目

対処すべき課題

当社グループが推し進めてきた「中期経営計画2014」は、2012~2014年度を当社グループの「成長期」と位置づけ、「顧客・組織・人材に重点を置いた安定的収益基盤の構築」「海外建設事業・開発不動産事業を中心とした新たな事業の柱の確立」「計画~維持管理に至る一気通貫事業モデルの確立」を基本方針とし、様々な施策を展開した。
この3年間は事業環境にも恵まれ、業績目標値である受注高、売上高、営業利益などを1年前倒しで達成できたほか、事業本部制の導入により営業・施工一体型の受注活動を展開し、アンケートによるお客様満足度の向上、耐震関連技術等の使える技術開発など順調に展開することができた。
一方で、建設事業における更なる利益率の向上、海外建設事業の収益基盤の強化、より強固なサプライチェーンの構築など課題が残った。
当社グループは、「揺るぎない信頼の獲得と魅力ある企業」「新たな価値を創造し、社会の課題を共に解決できる企業」を目指し、新しく「中期経営計画2017」を策定した。
新たな中期経営計画では、2020年東京五輪以降の建設投資動向に不透明感があることから、当社グループが将来にわたって持続的に発展し続けるための新たな取組みに踏み出し、展開を図る始動時期として、2015~2017年度を「発展・変革Ⅰ期」と位置づけている。
当社グループは、「① 最高品質サービスの提供によるお客様からの揺るぎない信頼の獲得」「② 業界最高水準の環境経営を目指し、地域社会との豊かな共生社会の実現」「③ 株主への安定的な利益還元と戦略的なIR活動の実施」「④ 多様な人財(社員)が継続的に活躍できる環境の整備」「⑤ 強固なサプライチェーンの構築による協力会社との連携強化」により、ステークホルダーとのWin-Win関係の構築を図り、企業価値の向上に努める。
≪「中期経営計画2017」基本方針≫
◆持続的発展に向けた人財の育成と活用
◆コア事業である建設事業及び開発・不動産事業における高収益企業基盤の確立
◆持続的な発展を目指した新たな事業展開への取組み
≪重点戦略≫
(コア事業・基盤強化戦略)
「西松ブランド」の確立に向けて、
お客様からの揺るぎない信頼を獲得する
― ACTION 4 ―
・建設事業及び開発・不動産事業
における高収益企業基盤の確立
・ステークホルダーとのWin-Winの関係強化
・業界最高水準の環境経営の推進
・人財育成を含めた社内基盤の強化
(事業成長戦略)
外部環境の変動にも柔軟に対応できる
事業構成への変革を図る
― CHALLENGE 3 ―
・インフラビジネス等の新たな事業展開への取組み
・長期的視野に立った技術研究開発の強化
・事業化に向けたイノベーションの促進

≪連結計画値≫
2014年度 実績2017年度 計画
建設事業受注高3,458億円3,300億円
売 上 高
(うち不動産事業等)
3,429億円
(91億円)
3,450億円
(120億円)
売上総利益227億円6.6%285億円8.3%
営 業 利 益87億円2.5%125億円3.6%
経 常 利 益99億円2.9%125億円3.6%

◆ 売上総利益率 1.7ポイントアップ
◆ ROE 7%以上
◆ 連結配当性向 30%以上