有価証券報告書-第74期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 10:37
【資料】
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【項目】
115項目

対処すべき課題

当社グループを取り巻く環境は、雇用や所得環境の改善が続くなかで、緩やかな景気回復の持続が期待されているが、年初来の円高や株価の低迷が個人消費を鈍らせている上に、海外経済の減速により企業の設備投資の先送り懸念が強まるなど、景気の先行きは不透明感を増している。
このような状況のなか、当社グループは、「将来の市場環境を見据え、競争力と収益力を更に強化し、国内と海外が一つになって新時代を切り拓く」を基本方針とする新中期経営計画「中計77」を策定した。
国内建設事業においては、ソリューション営業の更なる推進により受注力を強化し、また技術力とコスト競争力の強化により高収益体質の確立を図るとともに、将来の受注環境の変化に備え、今後益々市場が拡大するリノベーション事業の強化に注力していく。
一方、海外建設事業においては、各国の状況に応じて営業体制を強化し、受注する建物用途の拡大と新規顧客の開拓に努めて、安定した収益体制を確立するとともに、ローカル社員の計画的な育成と内部管理体制の強化を図り、将来の更なる飛躍に向けた堅固な経営基盤を構築していく。
「中計77」は、国内外で将来の礎となる強い競争力を構築し、今後のマーケットの変化に対応して会社を変革することに主眼を置いている。多くのステークホルダーの皆様に、将来に亘り「安心」をご提供できる企業を構築するために、引き続き全役職員が一丸となって主要施策を着実に遂行し、ナカノフドー建設の新時代を切り拓いていく。