有価証券報告書-第47期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/23 15:07
【資料】
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【項目】
108項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調が継続し、企業収益は、円安や原油安の影響で、好調な業績となっているものの、設備投資には緩慢さが見られるとともに、個人消費も円安影響による食品等の価格の上昇により伸び悩みが見られ、なかなか回復局面が見えてこない状況で推移しました。
このような環境下、当社グループは、中期経営計画の初年度であった2014年度における成果の一層の進展を目指し、「究極真価プラン2016」(2014~2016年度)の2年目の事業を運営しました。この中期経営計画は「顧客ニーズに応えたSNK品質の深化と進化で真価を極める」をキーワードとし、①顧客信頼度の究極真価、②技術の継承と先進技術の訴求展開、③コーポレートガバナンスの強化と機動力のある組織体制という三つの基本課題を掲げております。
その2年目である2015年度の受注活動におきましては、大きく変化し始めた受注環境を注視しつつ、従来から取り組んでまいりました質と量、すなわち採算性とボリュームのバランスを見極めた活動を推進した結果、受注工事高は前期比5.3%増の1,061億3千9百万円となり、公表値の1,050億円を達成しました。
完成工事高につきましては、公表値1,000億円の達成にはわずかに届きませんでしたが、前期比12.5%増の973億2千9百万円となり、ほぼ目標を達成することが出来ました。一方で手持工事量は大幅に増加し、グループ全体の次期繰越工事高は88億9百万円増の730億6千1百万円となりました。
利益面におきましては、受注環境が堅調に推移したことと、グループ全体での固定費削減努力を徹底して行った結果、完成工事総利益は前期比18.3%増の98億6千万円、営業利益は前期比59.0%増の34億5百万円、経常利益は前期比44.2%増の37億2百万円となりました。
また、特別利益として1億9千8百万円、特別損失については1億2千9百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比63.3%増の23億5千5百万円となりました。
受注工事高(百万円)完成工事高(百万円)
平成27年3月期平成28年3月期前期比平成27年3月期平成28年3月期前期比
設備工事事業100,840106,1395.3%86,50897,32912.5%

「第2 事業の状況」に記載している金額には、消費税及び地方消費税は含まれておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、78億1千2百万円となり、前連結会計年度の75億7百万円と比較すると3億4百万円の増加(前期比4.1%増)となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益37億7千1百万円、売上債権の増加額123億9千9百万円、仕入債務の増加額13億6千万円、未成工事受入金の増加額5億5千2百万円等によりマイナス58億6千2百万円となり、前連結会計年度の27億7千6百万円と比較すると、86億3千8百万円の減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却及び償還による収入18億2千6百万円等により14億9千5百万円となり、前連結会計年度のマイナス3百万円と比較すると、14億9千9百万円の増加となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増加額59億5千万円、自己株式の取得による支出8億2千5百万円、配当金の支払額6億2千3百万円等により48億1千8百万円となり、前連結会計年度のマイナス15億6千6百万円と比較すると、63億8千4百万円の増加となりました。