有価証券報告書-第60期(平成26年7月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/09/29 11:13
【資料】
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【項目】
111項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、総じて緩やかな回復基調を維持しました。消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減は一時的にとどまり、家計や企業のマインド・景況感は持ち直し企業収益と、所得雇用環境の改善傾向の持続、原油安や株高に伴うプラス効果などを背景に、全体として景気は緩やかな回復を辿りました。
当社グループの主力事業であります建設業界は、災害復旧工事はほぼ終息を迎えながらも、依然として公共投資は堅調な推移が見込まれるものの、円安基調が依然として続き建設関連コストの高止まりや熾烈な受注競争等厳しい状況にあり、総じて不透明な経営環境が続いております。
このような状況のもと、当社は、経営の二本柱であります建設事業及び砕石事業におきましては、独自の技術力・商品力を活かした積極的な営業活動を行うとともに経営の効率化を推進してまいりました。また第三の柱となるべき酒類事業、環境事業におきましても当社グループ経営に寄与すべく努力を重ねてまいりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は44億6百万円(前連結会計年度比3.0%減)となりました。
損益面におきましては、売上高の減少及び売上原価率の悪化により売上総利益は6億9千2百万円(前連結会
計年度比20.4%減)、営業利益5千9百万円(前連結会計年度比53.2%減)、経常利益1億2千8百万円(前連結会計年度比13.3%減)、当期純利益は7千7百万円(前連結会計年比55.0%減)となりました。
(注)「第2 事業の状況」における各事項の記載については、消費税等抜きの金額を表示しております。
なお、セグメントごとの業績を示すと次のとおりであります。
(建設事業部門)
建設業界は依然として厳しい環境にありますものの、全社一体となって受注活動に努めてまいりました結果、当連結会計年度の受注高は13億3千5百万円(前連結会計年度比53.2%減)となりました。
受注工事の主なものは、福岡市新青果市場外構工事その3、朝倉市新秋月郷土館(仮称)建設建築主体工事、旧南里排水池解体工事(1工区)であります。
また、完成工事高は20億4千2百万円(前連結会計年度比1.1%減)となりました。
損益面では、厳しい受注競争のもと、グループ挙げて工事原価の削減に努めました結果、営業利益は8千1百万円(前連結会計年度比9.3%減)となりました。
(砕石事業部門)
砕石事業は、建設業界全般に回復の兆しが見られるものの、依然として厳しい状況の中、積極的な営業活動を展開してまいりました結果、当連結会計年度の売上高は14億8千6百万円(前連結会計年度比13.1%減)、営業利益は1億5千万円(前連結会計年度比44.1%減)となりました。
(酒類事業部門)
酒類事業の当連結会計年度の売上高は3億9千5百万円(前連結会計年度比24.6%増)、営業損失5千6百万円(前連結会計年度は6千6百万円の営業損失)となりました。
(その他の事業部門)
その他の事業は売上高4億8千1百万円(前連結会計年度比7.2%増)、営業利益は2千7百万円(前連結会計年度比242.7%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1億1千4百万円であり、売上債権の増加及び未成工事受入金の減少はありましたものの、減価償却費、仕入債務の増加により、6千6百万円の収入(前年同期は4億7千4百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得及び貸付金の支出により、1億3千8百万円の支出(前年同期は4億5千6百万円の支出)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に長期借入金の返済による支出により2億6千9百万円の支出(前年同期は1億1百万円の収入)となりました。
この結果、現金及び現金同等物は2億9千7百万円減少し、期末残高は7億8千6百万円となりました。