有価証券報告書-第53期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/27 13:03
【資料】
PDFをみる
【項目】
110項目

研究開発活動

当連結会計年度における研究開発費の総額は、38百万円となりました。報告セグメント別の研究開発の状況は以下のとおりです。
エンジニアリング事業におきましては、長年育成し蓄積してきた非鉄金属選鉱製錬・金属加工・建材・窯業・化成品製造プラント技術を基礎とした既存技術の向上に加え、さらに新規分野への技術開発に取り組んでおります。
当連結会計年度は、24百万円の研究費を投入いたしました。
研究開発の状況は次のとおりです。
1)銅電解工場装置向けの新規技術の開発
当社は、20数年にわたり、銅電解工場で用いられるステンレス板に電着した銅を剥取る装置(剥取機)をはじめ、電極板や製品銅をハンドリングする各種の自動機械を世界各国に販売してきました。
当連結会計年度は、鋳造後のアノード板を電解槽へ投入する前に補正・加工するアノード前処理装置について、要素技術を検証し、ロボットハンドリングを採用することでレイアウトの自由度が高い装置開発を行い、多様化するお客様の要求にお応えするための準備を整えました。
2)銅電解液中の不純物除去技術の開発
近年、銅鉱石原料の品質低下に伴い、電解液中に含まれる不純物除去の要求が出てきている中で、弊社は不純物除去の装置を昨年度南米精錬所に納品いたしました。当連結会計年度は、商品価値を高めるため除去能力の改善,廃水量の削減等をターゲットに開発を進めております。
並行して、お客様からの引き合いに対して、お客様の電解液を利用して試験を行い、具体的な装置の提案・見積を行い、販売活動も開始しております。
パイプ・素材事業におきましては、製造から施工までの一貫した保有技術を基礎にして、既存製品の改良、新製品の開発、新しい施工技術の開発に取り組んでいます。
当連結会計年度は、13百万円の研究費を投入いたしました。
研究開発の状況は次のとおりです。
1)新しいポリエチレン材料や継手の評価、導入
信頼性の高いポリエチレン管を製造・販売するために、日々改良されている新しいポリエチレン材料や継手、継手補強部材を評価し導入を検討しております。
2)新製品の開発
耐熱特性に優れた新しいポリエチレン原材料を用いた、断熱二重耐熱ポリエチレン管を開発し上市しました。
また、環境・省エネ関連製品の研究、開発に着手し、新製品の上市を目指しております。
3)素材製品の品質向上
鉛板等の加工精度向上を目指し加工技術の検討と試作を行っております。