有価証券報告書-第95期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/20 14:19
【資料】
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【項目】
155項目

研究開発活動

当社は、より健全で豊かな食文化の創造に貢献するため種々の研究開発活動を行っております。砂糖事業におきましては品質改善と精製技術の改良を主な目的としております。また、機能素材事業におきましては既存のフラボノイド製品の改良や利用研究に加え、新素材の開発に向けて大学や他企業との共同研究を積極的に進めております。同事業における現在の主な取り組みは以下の通りであります。
(1) 食品素材
酵素処理ヘスペリジンは、柑橘系ポリフェノールの一種であるヘスペリジンを原料とし、中性脂肪の低減や血流改善効果等があることから、特定保健用食品にも採用されている注目の機能性食品素材です。また、酵素処理ルチンも従来の酸化防止効果だけでなく、生体内での脂質代謝改善効果など新たな効果を利用して、機能性表示食品用途に向けた取り組みを継続して進めております。
その他、酵素処理ステビア、ゆずポリフェノールは、飲食物の低カロリー化や呈味改善に向け情報収集を継続的に行っております。
(2) 化粧品素材
酵素処理ルチン、酵素処理ヘスペリジン、グリセリルグルコシド等の化粧品用途開発は、自社研究だけでなく外部機関や他企業との共同研究を通して新たな知見や情報収集に取り組んでおります。さらに、アフリカ原産のバオバブオイルは、なめらかな使用感と保湿性を活用し用途開発を進めております。
以上の活動により、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費の総額は144百万円であり、特定のセグメントに帰属しない全社費用としております。