有価証券報告書-第17期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 10:06
【資料】
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【項目】
104項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済政策・金融政策により、緩やかな景気回復が期待されるものの、新興国や資源国等の景気下振れリスクの顕在化や、それに伴い為替水準が円高方向に推移するなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような経営環境の下、当社グループにおきましては、女性とその家族が日常生活の中で心の豊かさを感じるライフスタイル産業の創造に貢献したい、という創業の精神に基づき、食の分野では「洋菓子のヒロタ」、住の分野では「イルムス」を2大ブランドとして、家族と過ごす日常生活における心の豊かさを提案し続けております。
ヒロタ・イルムス両事業におきまして、引き続き選択と集中による既存直営店強化を中心に、新商品の投入を含めた商品構成の見直し、人財教育による販売力強化及び経営改善計画の達成を目指し取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高2,985,776千円(前年同期比103.1%)、営業損失86,644千円(前年同期は87,280千円の営業損失)、経常損失101,745千円(前年同期は94,073千円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失88,722千円(前年同期は74,353千円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメント別には、次のとおりであります。
ヒロタ事業
直営店におきましては、前連結会計年度に引き続き、夏季における限定直営店舗の拡大、下半期には不採算店舗を4店舗退店しつつ、主力店舗をリニューアルして地域限定商品を販売することにより売上の強化を図り、ヒロタのブランド価値を高めてまいりました。なお、当連結会計年度末の直営店舗数は31店舗となりました。
ホールセール部門におきましては、前連結会計年度に引き続き、関東・関西方面を中心にそれ以外のエリアを含めた取引先の拡大に努めた結果、同部門売上は4期連続の増収となりました。また、新設いたしました国際事業部門に関しましては、シンガポールへの輸出売上を獲得し、本格的な売上拡大が始まりました。
その結果、売上は増収したものの、材料費・物流費等の費用削減が計画を下回り、売上高2,048,999千円(前年同期比105.3%)、営業損失5,870千円(前年同期は31,110千円の営業損失)となりました。
イルムス事業
東西の旗艦店舗の強化を目的に、梅田店においてはインテリアに特化した売場として平成27年6月にリニューアルオープンし、日本橋店においても家具・インテリアの品揃えを強化いたしました。オンラインショップにおきましても、毎月のカタログキャンペーンの実施とWebオペレーションの強化を行いました。また、平成27年4月に新規直営店イルムス船橋店がオープンし、不採算店舗2店を退店することにより、売上高・利益額の拡大に努めてまいりました。
その結果、梅田店のインテリア部門におきましては、受注金額ベースで前年同期比194.8%と大幅伸長し、オンラインショップにおきましても前年同期比138.7%と大きく売上を伸ばすことができました。なお、当連結会計年度末の総店舗数は12店舗となりました。
また、コーポレート部門におきましては、従来のブランド監修・セールスプロモーションの案件獲得に加えて新たに家具及び関連インテリア商品の卸売販売を始めましたが、他社との競合も厳しく売上は伸び悩みました。
その結果、下期(平成27年9月以降)の大きな売上を占める秋冬商品の動きが暖冬の影響により鈍く既存店が苦戦し、また販売費及び一般管理費の圧縮が計画を下回り、売上高936,776千円(前年同期比98.6%)営業損失41,737千円(前年同期は17,607千円の営業損失)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローは、63,811千円の支出となり、投資活動によるキャッシュ・フローは、48,697千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは、290,479千円の収入となった結果、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ177,970千円増加し、257,741千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、63,811千円の支出(前連結会計年度は29,627千円の支出)となりました。収入の主な内訳は、売上債権の減少額47,956千円であり、主な支出は、税金等調整前当期純損失76,486千円であります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、48,697千円の支出(前連結会計年度は47,258千円の支出)となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出38,636千円、敷金及び保証金の差入による支出11,202千円であります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、290,479千円の収入(前連結会計年度は80,078千円の収入)となりました。収入の主な内訳は、セール・アンド・リースバックによる収入240,000千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入45,142千円、株式の発行による収入31,040千円によるものであります。