有価証券報告書-第67期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 9:15
【資料】
PDFをみる
【項目】
110項目

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、お客様に安全で安心な商品を提供することを基本に、おいしさの追求とともに、健康志向の高まりや生活の多様化に対応した商品開発に取り組みました。
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は6億76百万円であり、主として加工食品事業の研究開発活動に支出したものであります。
(加工食品事業)
ハム・ソーセージ部門
近年の健康志向に対応し、おいしさはそのままに塩分をカットした「うす塩」 シリーズのアイテムを拡大しました。また、運動時の栄養補給に効果的な健康素材であるBCAA(分岐鎖アミノ酸)を配合した魚肉ソーセージや、そのままでも料理の素材としてもお召しあがりいただける商品として、切落しタイプの「燻 特級ベーコン」や「炙 ばら焼豚」のほか、新たな食シーンの創造として、ご飯を主食とする和食にマッチした「わさびで食べる 生ハム」などを開発しました。
調理加工食品部門
惣菜品目については、世界のカレーを家庭で手軽に食べられる「バターチキンカレー」や「キーマカレー」、北海道産の素材を使用し季節の需要に対応しました簡単便利な本格スープ「Soup BIZ(スープビズ)」 シリーズなど、嗜好の多様化に対応した商品を開発しました。また、核家族化、単身世帯の増加に向けて、温めるだけで容器に移さず食べられる簡便性の高いトレー入り惣菜類の揚げ物、焼き物、煮込み料理などを開発しました。飲料品目については、紅茶本来の華やかな香りを引き出すために、茶葉から紅茶を抽出するお湯の温度や抽出時間を研究した「EMIAL アロマファイン抽出」による製法で仕上げた「ブラックタピオカミルクティー」を開発しました。
※「EMIAL アロマファイン抽出」は安曇野食品工房株式会社の登録商標です。
中央研究所では、「機能性リン脂質」に関しての研究に注力して取り組んでおります。厳密に管理された採卵鶏(親鶏)から「機能性リン脂質」を安定的に生産する方法を確立するとともに、リン脂質(スフィンゴミエリン)の抗メタボ効果、肌の保湿性や弾力性改善について研究を実施してまいりました。また、超高齢社会を迎えるにあたり、認知症、特にアルツハイマー型認知症予防が期待できるリン脂質(プラズマローゲン)に着目して九州大学と共同研究を実施してまいりました。今後も継続して研究を行うとともに、研究成果を活用した健康食品・健康素材の開発を行います。
(食肉事業及びその他)
特記すべき内容はありません。