有価証券報告書-第45期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 13:11
【資料】
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【項目】
102項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済政策を背景に緩やかな回復基調が続きましたが、個人消費は足踏み状態で推移し、消費者の節約志向や競争の激化が続くなど、中食業界で事業を展開する当社グループの経営環境は厳しい状況となりました。
こうした状況下、当社グループは、主要取引先である株式会社ファミリーマートへの売上高が増加するとともに、「牛めし弁当」や「さわら西京焼き弁当」をはじめとするデパ地下での人気食材を使用した弁当の発売など、お客様や取引先様のニーズに沿った商品開発に努め、またモンドセレクション4年連続金賞受賞した「エピ・ムー ミックスサンド」のテレビコマーシャルの放映地域を拡大するなど積極的な取り組みを行った結果、スーパーマーケットやコンビニエンスストアにおいて主力のおにぎりや弁当、調理パンの売上が順調に伸び、5期連続の増収となりました。
生産面では、仕入業者を対象とした発注システムの導入により業務効率化を行うとともに、本社購買部を軸に全国8工場で食材等のアイテムの集約、共通化を行い、また生産性の高い生産設備を積極的に導入することで、製造コストの削減を図ることができ、増益となるとともに過去最高益を達成することができました。
一方、報道が相次いだ製品への異物混入等に対しては、安心カメラの設置や金属検出機による入室チェックなどの対策に加え、食品安全システムの国際認証FSSC22000を全工場で取得するなど品質・衛生管理の充実を図り、「食品会社としてあるべき姿」を追求し安全・安心な製品の提供に努めました。
この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は前期比18億7千7百万円増の421億3千1百万円、経常利益は前期比4億7千5百万円増の13億9千1百万円、事業用地の減損損失を1億9千6百万円計上し、当期純利益は前期比1億6千7百万円増の6億8千1百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは23億5千7百万円の収入(前年同期比10億5千6百万円収入増)となりました。これは、主として税金等調整前当期純利益11億8千4百万円、減価償却費8億4百万円、減損損失1億9千6百万円、未払消費税等の増加額2億5千3百万円および法人税等の支払額2億6千5百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、10億2千6百万円の支出(前年同期比2千1百万円支出増)となりました。これは、主として有形固定資産の取得12億1千7百万円によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、6億3千5百万円の支出(前年同期比2千4百万円支出減)となりました。これは、主として借入れによる収入8億円、借入金の返済による支出9億9千7百万円および自己株式の取得による支出2億9千6百万円によるものであります。
この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、18億8千万円(前年同期比6億9千5百万円増)となりました。