四半期報告書-第62期第2四半期(平成27年1月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/05/13 10:32
【資料】
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【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期累計期間におけるわが国の経済は、政府の経済政策および日銀の追加金融緩和政策による円安と株価上昇により企業業績や雇用情勢に改善がみられる一方、消費税引き上げによる個人消費の低迷や物価上昇懸念により景気の先行きは依然として不透明なまま推移いたしました。
当社を取り巻く市場環境も、消費者の生活防衛意識の高まりから、節約志向、低価格志向が恒常化しており、製品販売価格は低迷が続いております。また、当社の主要原材料である原料海苔は、平成25年度の収穫期における不作の影響により仕入価格が高騰いたしましたが、平成26年度も漁期開始当初から品薄感により仕入価格は更に高騰し、原料高販売安という大変厳しい環境に直面いたしました。
このような状況のもと、当社では消費者のニーズに合った製品の強化に努めるとともに、コスト削減による競争力の強化に努めてまいりました。
その結果、当第2四半期累計期間の売上高は8,150百万円(前年同期比2.1%増)となりました。利益面におきましては、原料海苔の高騰によるコスト髙を吸収できず、営業利益は25百万円(前年同期比85.8%減)、経常利益は32百万円(前年同期比82.8%減)、四半期純利益は0百万円(前年同期比99.9%減)と大幅な減益となりました。
以下、品目別売上高の状況は次のとおりであります。
家庭用海苔につきましては、低価格帯の味付のり製品や焼のり製品の強化を図り、積極的な販売施策を推し進めた結果、売上高は3,304百万円(前年同期比5.7%増)となりました。進物品につきましては、ギフト市場の低迷が続いており、売上高は861百万円(前年同期比11.5%減)となりました。ふりかけ等につきましては、主力品の「緑黄野菜ふりかけ」や前期に発売開始した「漁師めしの素」が好調に推移し、売上高は1,626百万円(前年同期比0.5%増)となりました。業務用海苔につきましては、既存取引先での販売が好調に推移したことにより、売上高は2,344百万円(前年同期比4.0%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べて2,699百万円減少し、206百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は3,109百万円(前年同四半期比1,705百万円増)となりました。これは主に税引前四半期純利益31百万円(前年同四半期比156百万円減)、減価償却費58百万円(前年同四半期比1百万円減)の収入があったものの、たな卸資産の増加額2,775百万円(前年同四半期比1,421百万円増)、その他の資産・負債の増加額 293百万円(前年同四半期比204百万円増)、役員退職慰労引当金の減少額197百万円(前年同四半期比195百万円増)、法人税等の支払額104百万円(前年同四半期比4百万円増)の支出があったことによるものであります。
なお、当社の主要原材料である海苔は、おおよそ11月から翌年3月にかけて収穫され、この期間に翌1年分の原料海苔を仕入れるため、第2四半期会計期間末ではたな卸資産が増加いたします。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は90百万円(前年同四半期比11百万円減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出85百万円(前年同四半期比1百万円増)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は498百万円(前年同四半期比399百万円増)となりました。これは主に短期借入による収入600百万円(前年同四半期比400百万円増)および配当金の支払額100百万円(前年同四半期比0百万円減)によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、20百万円であります。
なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。