四半期報告書-第64期第2四半期(平成29年1月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/05/12 9:21
【資料】
PDFをみる
【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、企業業績や雇用・所得環境に改善がみられ、景気は緩やかな回復基調にありましたが、新興国経済の減速や英国のEU離脱、米国の新政権の今後の政策への懸念など、景気の先行きは依然として不透明なまま推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境といたしましては、主要原材料である原料海苔が収穫量の不安定なことなどにより3年続いて仕入価格が高騰するなど、大変厳しい環境で推移いたしました。
このような状況のもと、当社では原料海苔仕入価格高騰によるコスト増を製品価格の値上げによりカバーするべく販売活動を展開するとともに、販売促進費を中心とした経費削減に注力し、経営効率の向上に努めてまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は8,310百万円(前年同期比2.2%減)となりました。利益面におきましては、営業利益は103百万円(前年同期比309.3%増)、経常利益は110百万円(前年同期比231.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は62百万円(前年同期比5277.1%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
(食品製造販売事業)
売上高を品目別に分類しますと、家庭用海苔につきましては、一部製品価格の値上げを実施したことなどによる販売数量の減少により、売上高は3,384百万円(前年同期比3.2%減)となりました。進物品につきましては、ギフト市場の不振により、売上高は840百万円(前年同期比4.7%減)となりました。ふりかけ等につきましては、新製品の寄与により、売上高は1,704百万円(前年同期比3.5%増)となりました。業務用海苔につきましては、既存取引先での販売が減少し売上高は2,361百万円(前年同期比1.6%減)となりました。
以上の結果、食品製造販売事業の売上高は8,303百万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は100百万円(前年同期期比350.9%増)となりました。
(不動産賃貸事業)
不動産賃貸事業の売上高は7百万円(前年同期比10.3%増)となり、営業利益は3百万円(前年同期比12.2%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,673百万円増加し、13,827百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,698百万円増加し、11,106百万円となりました。これは主に、たな卸資産が3,014百万円、その他の流動資産が240百万円それぞれ増加したこと、現金及び預金が1,483百万円、受取手形及び売掛金が69百万円それぞれ減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて24百万円減少し、2,721百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,738百万円増加し、3,668百万円となりました。これは主に、短期借入金の増加1,800百万円、その他の流動負債の減少75百万円によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて72百万円減少し、509百万円となりました。これは役員退職慰労引当金の減少67百万円及び退職給付に係る負債の減少5百万円によるものであります。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて7百万円増加し、9,650百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加13百万円によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて1,083百万円減少し、225百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は3,189百万円(前年同期比1,863百万円増)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益110百万円(前年同期比77百万円増)、売上債権の減少額70百万円(前年同期比199百万円減)、減価償却費54百万円(前年同期比2百万円減)の収入があったものの、たな卸資産の増加額3,013百万円(前年同期比1,317百万円増)、その他の資産・負債の増加額290百万円(前年同期比289百万円増)、役員退職慰労引当金の減少額67百万円(前年同期は6百万円の増加)、法人税等の支払額62百万円(前年同期は法人税等の還付額66百万円)の支出があったことによるものであります。
なお、当社の主要原材料である海苔は、おおよそ11月から翌年3月にかけて収穫され、この期間に翌1年分の原料海苔を仕入れるため、第2四半期連結会計期間末ではたな卸資産が増加いたします。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は378百万円(前年同期は21百万円の支出)となりました。これは主に定期預金の減少額400百万円があった一方、有形固定資産の取得による支出18百万円(前年同期比0百万円減)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は1,724百万円(前年同期比1,200百万円増)となりました。これは主に短期借入れによる収入1,900百万円(前年同期比1,100百万円増)があった一方、短期借入金の返済による支出100百万円(前年同期比100百万円減)、配当金の支払額75百万円(前年同期比0百万円減)によるものであります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、21百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。