訂正有価証券報告書-第55期(平成26年5月1日-平成27年4月30日)

【提出】
2015/08/11 11:29
【資料】
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【項目】
104項目

業績等の概要

当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との対比の記載はしておりません。
なお、「2 [生産、受注及び販売の状況]」、「7 [財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]」についても同様であります。
(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融政策を背景とした、緩やかな回復基調で推移したものの、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動や、円安による物価上昇の影響が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く市場環境も、高額商品などの一部に消費拡大の兆しが見られたものの、消費者の節約志向による価格競争の継続に加え、エネルギー等のコスト上昇もあり、厳しい状況で推移いたしました。
このような中、当社グループは、安全・安心かつ美味しさの追求に重点をおいた包装餅及び包装米飯の適正価格での健全な販売及び製品の安定供給に努めることを基本に、お客様の消費動向を捉えながら多様化する消費者ニーズに対応した販売活動を行ってまいりました。
当社グループは、食品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、製品分類別における販売の動向は以下のとおりであります。
包装餅製品では、少子高齢化等の社会構造の変化による食スタイルの多様化・個別化等に対応する製品として、一昨年発売した「サトウの切り餅 いっぽん」「サトウの切り餅 至高の餅」に酸素吸収透明フィルム(フィルム自体に袋内の酸素を吸う機能があり、鮮度保持剤が不要となるエコ包装を実現した個包装フィルム)を使用し、平成26年10月よりリニューアル発売するとともに、鏡餅のPSP容器(発泡スチロールを素材とした容器)「らくポイ容器」を採用した製品ラインナップの増強に加え、新潟在住のアイドル・ユニット「Negicco(ネギッコ)」を起用した新しいテレビCMの放映を実施いたしました。さらに、当社グループ企業である株式会社きむら食品が持つ、パイオニアブランドとしての「うさぎもち」の取扱店拡大に向けた、販売促進企画等の各施策の実施に取り組んでまいりました。その結果、包装餅製品の売上高は179億15百万円となりました。
包装米飯製品では、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動は見られたものの、日本古来の炊飯方法を忠実に再現した製造技術(圧釜ガス直火炊き)により、電子レンジ2分で家庭と同様の炊きたてごはんを実現できること、製品名に原料米の産地銘柄を明確に表示していることが、お客様の利便性及び安全・安心意識にそれぞれマッチしたことに加え、「Negicco(ネギッコ)」を起用した新しいテレビCMの訴求効果等もあり、堅調に推移いたしました。その結果、包装米飯製品の売上高は155億82百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高はその他52百万円を加えた335億51百万円となりました。
利益面につきましては、営業利益は11億70百万円、経常利益11億10百万円となりましたが、訴訟関連損失8億96百万円を特別損失に計上した結果、当期純利益は1億19百万円となりました。
(2) キャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は46億85百万円となりました。これは、減価償却費11億43百万円、たな卸資産の減少28億55百万円が主なものとなっております。
なお、たな卸資産の減少は原料米の仕入調整によるものとなっております。
投資活動の結果支出した資金は35億45百万円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出19億69百万円、事業譲受による支出17億15百万円が主なものとなっております。
財務活動の結果支出した資金は10億60百万円となりました。これは、長期借入れにより44億円の資金を調達しましたが、短期借入金の返済42億50百万円及び長期借入金の返済による支出16億15百万円によるものが主なものとなっております。
以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は1億80百万円となりました。