有価証券報告書-第14期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/30 13:06
【資料】
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【項目】
112項目

研究開発活動

当社グループは、研究開発部門の基礎研究や外部研究機関との共同研究をベースに、新商品開発・新機能開発に重点を置き、更に品質向上・地球環境保護のための工程改善等の研究を積極的に行っております。当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は111百万円であり、主な研究開発活動は次のとおりであります。
(1)衣料事業
紡績(毛糸)関係では、ウール原料においてウール素材自身の良い特性(保温性・吸湿性・抗菌性など)はその
まま残し、縮むという欠点を除去するために、今までにない環境にもやさしい(ウールの)改質加工方法の研究を継続しています。ようやく試作設備を導入し、本番生産に向けたデータ採取を進めております。
テキスタイル関係では、お客様に快適に着用していただける素材開発を進めています。夏物素材として、衣服内
の温度上昇を従来品より抑える熱遮蔽クーリング素材に、肌に優しく紫外線をカットする機能を付加し、透けを軽減する加工をプラスして、学生服用途スカート、パンツ素材として開発しています。また、ウールメーカーとして、羊毛混の風合いの良さや特徴を活かしつつ、取扱いのし易さを追求した素材の開発を進めています。お客様からのさまざまな要望に対して、あらゆる角度からアプローチをし、満足していただける商品の開発に取り組んでおります。
当事業に係る研究開発費は、14百万円であります。
(2) インテリア産業資材事業
産業資材関係では、従来より取り組んでいる土木資材、寝具用コイルカバー材、防草シートなど高機能化に加
え、新意匠性カーペットや繊維、不織布、カーペットの特徴を活かした複合素材の開発に取り組んでいます。
また、機能素材として、抗菌、消臭、抗ウィルス、抗アレルゲンのカーペットの開発に取り組んでいます。
自動車内装関係では、自動車室内空間の静音性向上のため内装外装両面からの視点で複合吸音材の開発や軽・小
型車向けフェルト一体型カーペットなどの開発を行っています。
当事業に係る研究開発費は、42百万円であります。
(3) 半導体事業
半導体事業では、産業機器用途を中心に、カスタム仕様の電子コントローラーの新製品の製品化を行いました。
当事業に係る研究開発費は、29百万円であります。
(4) ファインケミカル事業
ファインケミカル事業では、成長分野に位置づけるジェネリック医薬品原料や機能性化粧品といったヘルスケア
分野を重点テーマに掲げ開発活動に取り組んでおります。
当事業に係る研究開発費は、1百万円であります。
(5) その他事業
その他事業では、京都大学・大阪市立大学の研究から生まれた機能性アミノ酸誘導体の研究開発を進めております。
当事業に係る研究開発費は、23百万円であります。