有価証券報告書-第103期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 10:54
【資料】
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【項目】
112項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融政策等により、一部で
設備投資増加や雇用・所得環境等の改善傾向が見られました。一方で、円安の進行に伴う原燃料の価格高騰をはじめ、諸物価の上昇や消費税率引き上げにより消費マインドの向上には至りませんでした。また、欧州では経済危機からの緩やかな回復の兆しがあるものの、新興国経済が鈍化傾向にあることから、全体として予断を許さない状況で推移しました。
このような状況の中、当連結会計年度の売上高は36,662百万円(前期比0.2%減)となり、営業利益は412百万円(前期比13.7%増)、経常利益は957百万円(前期比3.7%減)、当期純利益は632百万円(前期比18.2%減)となりました。
事業別の概況
①繊維事業
衣料ファブリック部門は、海外市場の欧州を中心に拡大を図り、ファッション市場に影響力のある欧州市場や民族衣装を中心とした中東市場が増加しました。また、スポーツ分野は苦戦しながらも一部で持ち直し増加しました。一方、国内ファッション市場は全般的に苦戦が強いられ、当部門全体で微増となりました。
資材ファブリック部門は、医療・福祉のメディカル分野が好調に拡大したものの、リビング分野及び生活関連資材分野が減少しました。また、環境共生素材の超微多孔スポンジ状セラミックス基盤「グリーンビズ」は、環境市場に対する積極的な認知活動を継続し、当部門全体は増加となりました。
製品部門は、不採算分野の事業縮小等により大幅な減少となりました。
以上の結果、当連結会計年度の当事業の売上高は35,572百万円(前期比0.2%減)、セグメント利益(営業利益)は307百万円(前期比87.1%増)となりました。
②物流物販事業
当事業は前期比ほぼ同水準で推移し、当連結会計年度の売上高は1,089百万円(前期比0.8%減)、セグメント利益(営業利益)は129百万円(前期比16.5%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下資金という)は6,684百万円であり、前連結会計年度末に比べ568百万円減少いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動により得られた資金は527百万円(前期比1,433百万円減)であり、たな卸資産の増加により資金が658百万円減少したものの、減価償却費1,221百万円の計上などがそれを上回ったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動により使用した資金は222百万円(前期比1,237百万円減)であり、有価証券の償還による収入8,230百万円により資金が増加したものの、有価証券の取得により4,710百万円、定期預金の預入による支出1,800百万円、投資有価証券の取得により1,616百万円、固定資産の取得により881百万円を使用したことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動により使用した資金は901百万円(前期比271百万円増)であり、配当金の支払いにより446百万円、連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得により369百万円を使用したことによるものです。