有価証券報告書-第103期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 10:54
【資料】
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【項目】
112項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成27年6月29日)現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成には、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の発生及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
(2) 財政状態の分析
① 流動資産
当連結会計年度末における流動資産の残高は22,959百万円で、前連結会計年度末に比べて2,333百万円減少しております。主に商品及び製品が475百万円、受取手形及び売掛金が429百万円増加したものの、現金及び預金が3,309百万円減少したことによるものです。
② 固定資産
当連結会計年度末における固定資産の残高は21,942百万円で、前連結会計年度末に比べて3,870百万円増加しております。主に投資その他の資産において投資有価証券が3,878百万円増加したことによるものです。
③ 流動負債
当連結会計年度末における流動負債の残高は7,392百万円で、前連結会計年度末に比べて137百万円増加しております。主に未払法人税等が80百万円、賞与引当金が24百万円増加したことによるものです。
④ 固定負債
当連結会計年度末における固定負債の残高は4,283百万円で、前連結会計年度末に比べて275百万円増加しております。主に退職給付に係る負債が325百万円増加したことによるものです。
⑤ 純資産
当連結会計年度末における純資産の残高は33,226百万円で、前連結会計年度末に比べて1,124百万円増加しております。主にその他投資有価証券評価差額金が1,412百万円増加したことによるものです。
(3) 経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度の売上高は、36,662百万円(前連結会計年度の売上高36,753百万円に比べ91百万円減少)となりました。これは、欧州市場や中東市場が好調に推移したものの、製品部門の不採算分野の事業縮小等によるものです。
② 営業利益
当連結会計年度の営業利益は、412百万円(前連結会計年度の営業利益362百万円に比べ49百万円増加)となりました。これは、原料価格高騰の影響があったものの、海外のスポーツ衣料、民族衣装向け素材の販売が好調だったことによるものです。
③ 経常利益
当連結会計年度の経常利益は、957百万円(前連結会計年度の経常利益993百万円に比べ36百万円減少)となりました。これは、ユーロ安による為替差益が減少したことによるものです。
④ 当期純利益
税金等調整前当期純利益は894百万円(前連結会計年度の税金等調整前当期純利益927百万円に比べ32百万円減少)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は307百万円(前連結会計年度309百万円に比べ1百万円の減少)となりました。その結果、当連結会計年度における当期純利益は632百万円(前連結会計年度の当期純利益772百万円に比べ140百万円減少)となりました。
(4) 次期の見通し
次期の経営環境については、景気の回復基調にあるものの、原燃料価格の高水準による影響や新興国経済の鈍化、低調な国内消費マインド等、引き続き厳しい状況であることが予想されます。
このような環境の中、当社グループの次期の連結業績は、売上高38,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益1,000百万円(前期比142.4%増)、経常利益1,400百万円(前期比46.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円(前期比58.2%増)を予想しております。
(5) キャッシュ・フローの分析
「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(7) 経営者の問題認識と今後の方針
「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおりであります。