有価証券報告書-第64期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/17 13:39
【資料】
PDFをみる
【項目】
145項目

企業結合等関係

(企業結合等関係)
事業分離
当社は、2020年7月15日開催の取締役会にてDescente China IP Limited(以下、DCIP)株式の90%をDescente China Holding Limited(以下、DCH)へ現物出資することを決議し、2020年12月18日に株式を譲渡いたしました。
1.事業分離の概要(1) 分離先企業の名称
Descente China Holding Limited
(2) 分離した事業の内容
DCIP株式(商標権保有会社)
(3) 事業分離を行った主な理由
当社は、カンパニーブランドである『デサント』を最注力ブランドと設定し、グローバルでの展開を拡大することを中期的な重点戦略の1つとして掲げています。2016年6月には、中国における『デサント』ブランド展開のため、安踏体育用品有限公司(以下、Anta)の子会社である安迪体育用品有限公司(以下、Andes)60%、デサントグローバルリテール株式会社30%、ITOCHU Textile Prominent(Asia) Limited10%の出資比率でDCHを設立しました。DCHは、親会社であるAndes及びAntaの主導により中国における『デサント』ブランドの直営店舗展開による販売を進めてきており、2019年12月末時点において、中国国内で136店舗を展開し、設立当初の計画を1年前倒し、2019年度に黒字化を果たしました。
当社は、韓国事業に続く収益の柱として中国事業の早期収益拡大を目指している中、自社及び他社から取得した複数ブランドの展開で業績を拡大しているAntaの実績を評価し、DCHへ当社が保有する『デサント』ブランドの中国における商標権等をDCIPを通じてDCHに保有させ、今後の『デサント』ブランドの中国での展開の更なる加速・拡大を図ることとしました。当社としては、本件再編によりDCHへの出資比率を現状の30%から40%に高め、同ブランドの中国事業に係る収益を拡大します。
(4) 事業分離日
2020年12月18日
(5) 法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
受取対価を株式のみとする現物出資
当該現物出資につきまして、以下の取引スキームにて実施しております。
① DCIPを新規設立し、直後に商標権(簿価なし)を同社へ現物出資。
② 当社が保有するDCIP株式の90%をDCHへ現物出資。これにより関連会社DCH株式の10%を追加取得。
2.実施した会計処理の概要
「事業分離等に関する会計基準」(企業会計基準第7号2013年9月13日)及び「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号2019年1月16日)に基づき、事業分離における分離元企業の会計処理に準じて処理しております。これにより、現物出資したDCIP株式の連結上の帳簿価額と時価との差額6,419百万円を持分変動利益として特別利益に計上しております。また、追加取得したDCH株式の時価と持分法簿価との差額5,138百万円を投資有価証券として計上しております。
3.分離した事業が含まれていた報告セグメント
中国セグメント
4.連結損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益の概算額
DCIPは営業活動を営んでいないため、連結損益計算書に含まれる同社の損益は軽微であります。