有価証券報告書-第66期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

【提出】
2014/05/23 9:16
【資料】
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【項目】
119項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度の我が国経済は、いわゆるアベノミクスによる金融緩和や経済対策等を背景に円安や株高が進み、大企業を中心にして企業業績が改善し、個人消費も堅調に推移するなど、景気は緩やかに回復してまいりました。
当業界におきましては、個人需要は高機能製品や高付加価値製品が売上を伸ばす等総じて堅調に推移しましたが、法人需要については、企業収益の改善が需要の拡大につながらず、引き続き低調な状況が続きました。
このような状況のもと、当社グループでは、事務用品等事業において「良い品はお徳です」をモットーに、積極的にパーソナルユースの購買層の幅を広げるべく、魅力ある新製品を投入し、売上の拡大に努めてまいりました。
AQUA DROPs(アクアドロップス)シリーズでは、ツイストリング・ノートのサイズやアイテムを幅広く拡充・展開し、シリーズ全体の売上が伸張いたしました。また、シリーズ発表以来好評を博しているSMART FIT(スマートフィット)シリーズは、キャリングバッグやクラッチバッグ等を中心とした新製品を投入し、順調に売上を拡大いたしました。家庭向けメディカル用品では、昨年投入したMS+(エムエスプラス)シリーズが順調に売上を伸ばしました。その結果、事務用品等事業は総じて順調に推移いたしました。
また、不動産賃貸事業は、本社ビル等の稼働状況が堅調に推移いたしました。
この結果、当連結会計年度における売上高は、8,992百万円(前連結会計年度比2.1%増)となり、前連結会計年度より183百万円増収となりました。利益面につきましては、ベトナム生産子会社の生産増強に努め、経費の削減を推進しましたが、期中に進行した円安を主な要因として製品・原材料等の調達コストが大きく上昇し、営業利益は225百万円(前連結会計年度比29.7%減)となりました。経常利益は、期中の円安によるUSドル建債権等の為替差益154百万円を計上したこと等により、381百万円(前連結会計年度比2.3%減)となり、当期純利益は208百万円(前連結会計年度比1.4%減)となりました。
セグメントの業績につきましては、次のとおりであります。
部 門売上高(百万円)構成比(%)前連結会計年度比増減(%)
フ ァ イ ル3,04833.9△3.6
バインダー・クリヤーブック1,97722.04.8
収 納 整 理 用 品2,33325.812.8
そ の 他 事 務 用 品1,26014.1△6.2
事 務 用 品 等 事 業8,61895.81.9
不 動 産 賃 貸 事 業3734.27.6
合 計8,992100.02.1

[事務用品等]
事務用品等事業は、次の4部門に大別しております。
<ファイル部門>ルーパーファイル、アクアドロップス・リングファイル、リクエスト・D型リングファイル等は、堅調に推移いたしましたが、法人需要の回復が進まず、その他の既存製品が総じて低調に推移いたしました。その結果、ファイル部門の売上高は3,048百万円(前連結会計年度比3.6%減)となりました。
<バインダー・クリヤーブック部門>ツイストリング・ノートが、ユーザーの認知が進んだことに加え、積極的に使用用途に応じた製品展開を進めたこと等により伸張いたしました。また、クリヤーブックは、リクエスト・クリヤーブック<ポケット交換タイプ>、アクアドロップス・クリヤーブックが堅調に推移いたしました。その結果、バインダー・クリヤーブック部門の売上高は1,977百万円(前連結会計年度比4.8%増)となりました。
<収納整理用品部門>新製品のSMART FITシリーズが、発売当初からキャリングポーチ等、バッグ類を中心に売上を伸ばし、雑誌等の各種メディアで紹介される等ヒット商品として大きな注目を受けました。また、机上用品シリーズやキャリングバッグ「2ウェイタイプ」、バッグ・イン・バッグが堅調に推移したことに加え、ポイントカードホルダー等が売上を拡大したことにより、収納整理用品部門の売上高は2,333百万円(前連結会計年度比12.8%増)となりました。
<その他事務用品部門>家庭向けメディカル用品の新シリーズMS+が好調に売上を伸ばしました。一方、既存の事務用品及びメディカル用品の売上は低調に推移し、結果、その他事務用品部門の売上高は1,260百万円(前連結会計年度比6.2%減)となりました。
以上の結果、事務用品等事業の売上高は8,618百万円(前連結会計年度比1.9%増)となり、営業利益は148百万円となりました。
[不動産賃貸]
不動産賃貸事業は、本社ビル等の賃貸物件が期中を通じて堅調に稼働し、不動産賃貸事業の売上高は、373百万円(前連結会計年度比7.6%増)となり、営業利益は77百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ327百万円減少し、1,221百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、344百万円となりました。これは主として税金等調整前当期純利益、減価償却費等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、233百万円となりました。これは主として生産設備等の有形固定資産の取得等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、448百万円となりました。これは主として長期借入金の返済、自己株式の取得、配当金の支払等によるものであります。