有価証券報告書-第67期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2014/03/31 16:24
【資料】
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【項目】
127項目

研究開発活動

当社グループの当連結会計年度における研究開発費の総額は、1,402百万円であり、各セグメントの研究開発活動は、次のとおりです。
(1)ステーショナリー関連事業
ステーショナリー関連事業におきましては、従来からの基本姿勢である顧客起点の考えを推し進め、お客様の期待値を超え、際立つ価値を創造することで、お客様からご指名いただける商品作りを目指しています。
当連結会計年度は、際立った価値を提供できる商品として、以下の商品を開発・発売いたしました。
1)キャンパスノート
・女子中高生に人気の菓子「ピュレグミ」の味や形を表紙デザインのモチーフにした「限定柄キャンパスノート<ピュレグミ>5色パック」(限定発売)
・中高生が学習する教科によって求められる「書きやすさ」の違いを追求し、文系科目と理系科目のそれぞれに適した新罫線を採用した「学習罫キャンパスノート」
2)ハサミ<エアロフィットサクサ>刃先にかけて刃の角度を徐々に広げた新開発のハイブリッドアーチ刃を採用することで、刃先でも軽い力で楽に切れるハサミです。ビニール袋などの「薄いもの」から革のベルトや飲料パックなどの「分厚いもの」「硬いもの」まで、軽い力で切ることが可能です。
3)瞬間接着剤<レッドテック>赤い色付きなので塗った箇所や量が一目で分かりやすく、はみ出しや塗りすぎを防ぐことができる瞬間接着剤です。光に反応して色が消える「フォトクロミック技術」を採用しているので、塗った後は時間が経つと透明になります。
4)両面テープ<ラクハリ>はくり紙をはがす手間なく、ゴミが出ないローラー式の両面テープです。
5)ノビータαシリーズ
従来のクリヤーブックの形式には、ポケットの抜き差しが出来ない「固定式」と、ポケット1枚ずつの抜き差しが可能な「替紙式」の2種類がありますが、「ノビータαシリーズ」では、ポケット1枚ずつではなく、ファイル1冊ずつの出し入れを可能にした新しい形式の「追加式」を採用しています。
また、既存の商品におきましても、新たな着眼点で商品の価値を見直し、顧客ニーズに応える商品を開発・発売いたしました。
1)パンチ<ラクアケ>用紙類の位置合わせが素早く簡単にできる「楽あけガイド」と、穴あけのハンドル操作力を軽減する独自の「楽あけリンク機構」を採用した2穴パンチです。
2)針なしステープラー<ハリナックス>(ハンディ10枚)
とじ枚数を8枚から10枚に増やしながら、小型化を実現させ、さらに、操作性が向上したハンディタイプの針なしステープラーです。
3)ステープラー<パワーラッチキス>(フラットタイプ)
一般的な「10号針」で32枚までの紙をとじられるコンパクトサイズのステープラーです。
4)スクラップブックD(とじ込み式・ドットガイド入り)
中紙に約1センチ間隔のドットを入れたことにより、資料を歪まずに貼りたい場所にきれいに貼ることができるスクラップブックです。
5)バッグインバッグ書類の保護や収納物の取り出しやすさなど、機能性を追及したバッグインバッグです。
6)麻紐(ホビー向け)
編み物やラッピング用途で人気の「麻紐」に新色となるホワイトを追加し、パッケージも刷新しました。
以上の結果、当連結会計年度の研究開発費の金額は、931百万円となりました。
(2)ファニチャー関連事業
ファニチャー関連事業におきましては、「選ばれ続ける価値」を創出するという従来からの基本方針に基づいて研究開発活動を行っています。
ファニチャー関連の新商品としましては、この基本方針をもとにさらに顧客のニーズに合致する価値を掘り下げて、以下のような商品を開発・発売いたしました。
1)オフィスチェアー「PUNTO(プント)」
質の高い生地を丁寧な縫製で仕上げた高いインテリア性を備え、多様なオフィス空間に調和するデザインと、「ポスチャーサポートシート」や「エアランバーサポート」による、包み込まれるような座り心地を両立したオフィスチェアーです。座部の骨盤を支える面形状を設けたベース層にクッション層を乗せることで、腰の前ズレを防止して適切な体圧分散を行ったり、エアバッグを使用したランバーサポートによってサポート力と柔軟性を持つ空気の圧力で腰にフィットさせることで、長時間の集中作業も快適に行えます。
2)新オフィス家具ブランド「ofon(オフォン)」
"小さい空間での仕事をとことん楽しむ"がコンセプトのコンパクトオフィス向けの家具ブランド。デザインスタジオnendoとコクヨファニチャーの協働によってコンセプトメイクから立上げを行っており、コンパクトオフィスで働く人たちが、自分たちらしい雰囲気や働き方をイメージでき、空間視点でオフィス作りを楽しめるように4つのスタイルを用意しています。「ofon」オリジナルアイテムは、デスクやボックス収納を中心とした組替え自由のシステム家具で、コインで簡単に連結、組換えが可能です。
3)フラップテーブル「CONFEST(コンフェスト)」
組み合せ時の美観性と使いやすさを追求した次世代スタンダードのフラップテーブルです。豊富なバリエーションによって役員会議室からセミナールーム、一般会議室まで幅広い会議空間に対応できるほか、天板にはテーブル同士の位置合わせがしやすい「スクエアエッジ」仕様を、キャスターには固定・解除操作が簡単な当社独自の「リフトロックキャスター」を採用するなどでレイアウト変更作業の負担を軽減しています。
4)ガラスパーティション「アキュラートneo(ネオ)」
プロフェッショナルユーザーである建築家や空間デザイナー、企業のファシリティー責任者等が求めるデザイン性や高い遮音性能を備えたガラスパーティションです。アルミ製のシャープな印象を重視した当社独自のフレームデザインにより、オフィス等における会議空間や応接空間、役員執務スペース等のエグゼクティブ空間に最適です。
また、店舗関連製品におきましては、店舗の生産性向上に貢献できる商品づくり、という基本姿勢のもと、研究開発活動を行っております。主な新商品としましては、下記商品群を上市いたしました。
1)商品陳列棚専用の簡易免震装置「敷くだけ免震ユレいなす」
地震発生時における店舗等の商品陳列棚から商品落下を軽減する商品陳列棚専用の簡易免震装置です。
2)店舗用カート「ショッピングパートナー」
主に食品スーパーやドラッグストア等の小売事業者向けに、軽量で小回りが利き、コンパクトなデザインの店舗用カートです。
3)移動販売ワゴン・くるる
病院等の施設内で、飲料や日用品等の販売を行う店舗運営事業者向けの販売用ワゴンです。
4)多機能ダンボール箱 kami-no-hako(かみのはこ)
組み立て式の1つの箱が、所定の組み立て方法で、3つの陳列形態に可変できるダンボール箱の陳列台です。
以上の結果、当連結会計年度における研究開発費の金額は、369百万円となりました。
(3)通販・小売関連事業
当連結会計年度における研究開発費の金額は、12百万円となりました。
(4)全社共通
RDIセンターにおいて、次世代の働き方や学び方の研究をベースにコクヨグループの新たな商品やサービスに関しての開発を行い、当連結会計年度における研究開発費の金額は、88百万円となりました。