有価証券報告書-第69期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 14:56
【資料】
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【項目】
116項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動により個人消費の減退はあったものの、政府や日銀の経済・金融政策の効果もあり、景気は緩やかな回復基調で推移しました。その一方で、中国や新興国経済の成長鈍化や円安による原材料の高騰など、依然として不透明な状況が続いております。
このような経営環境のもと、当社グループは、提案営業による顧客満足を徹底的に追求するとともに、環境配慮型の製品開発を推進し業績向上に取り組みました。
その結果、当連結会計年度の売上高は178億64百万円(前期比0.9%減)となり、営業利益5億74百万円(前期比21.2%減)、経常利益7億97百万円(前期比15.6%減)、当期純利益5億5百万円(前期比16.0%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりです。
(緩衝機能材事業)
パルプモウルド部門は、畜産分野では季節により増減はありましたがほぼ前年並みとなりました。農業分野では春先のりんご収量減の影響で減収となりました。工業品分野では事務機器や医療機器向けで増収となったものの、消費材向けで減収となり同分野では減収となりました。
段ボール部門は、工業分野では建築・食品関連分野が堅調に推移しましたが、出荷形態の変更による需要減少等により前年並となりました。農業分野では秋以降の蔬菜や果樹類は堅調に推移しましたが、春先の消費低迷や畜産関連の消費不振による需要減少の影響で減収となりました。
この結果、当事業の売上高は79億93百万円(前期比2.5%減)となり、セグメント利益は6億64百万円(前期比9.5%減)となりました。
(包装機能材事業)
樹脂部門は、PSフィルムは食品容器向けと新分野向けに積極的な拡販と機能提案を強化したことで増収となりました。キャストフィルムは衛生材料向けが堅調に推移し増収となり、フィルム全体では増収となりました。樹脂袋は新規拡販に努めたものの、肥料需要の減少により減収となりました。
紙袋部門は、国内では需要の減退がみられたものの、提案営業、技術サービスによる顧客満足向上に取り組んだ結果、増収となりました。海外ではラミネート製品製造の合弁会社であるマレーシア国 ENCORE LAMI SDN.BHD.製の材料活用、提案営業による新規顧客獲得や既存顧客拡販に努めて参りましたが、中国経済減速と東南アジア需要低迷の影響による販売減少が響き、減収となりました。
この結果、当事業の売上高は93億31百万円(前期比0.8%増)となりましたが、セグメント利益は7億45百万円(前期比11.5%減)となりました。
(その他)
売上高は5億40百万円(前期比5.5%減)となり、51百万円のセグメント損失(前期は59百万円のセグメント損失)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ2億66百万円減少し、当連結会計年度末には34億61百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は、9億74百万円(前期比3億56百万円の減少)となりました。主な収入項目は、税金等調整前当期純利益7億92百万円、減価償却費7億86百万円、主な支出項目は、法人税等の支払額2億83百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、12億84百万円(前期比2億16百万円の増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出12億37百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得られた資金は、18百万円(前期比3億86百万円の減少)となりました。主な収入項目は、短期借入金の増加額3億23百万円、主な支出項目は、長期借入金の返済による支出1億17百万円及び、配当金の支払額1億36百万円であります。