四半期報告書-第102期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/13 9:38
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成26年4月1日~平成26年12月31日)のわが国経済は、政府及び日銀による金融緩和と財政政策によって緩やかな回復基調にあるとみられた景気動向も消費税率引き上げ前の駆け込み需要からの反動などにより実体経済の好循環には至らず、景気の足取りは総じて弱い状況が続いた。また、海外経済も米国の景気は底堅く推移しているものの、地政学的な要因も含め欧州経済には弱さが見られること、及び中国等新興国の成長率が鈍化していることなど、依然として景気の先行きに不透明感を残す状況が続いた。
このような状況のもとで、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は698億1千8百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益は57億5千2百万円(前年同期比3.7%減)、経常利益は67億8千5百万円(前年同期比1.0%減)、四半期純利益は49億2千9百万円(前年同期比0.4%増)となった。
なお、平成26年3月期より、当社グループの業績をより適切に管理・開示するために、順次、海外連結子会社の会計年度終了日を12月31日から連結会計年度と同じ3月31日に変更していることに伴い、前第3四半期連結累計期間に3社、当第3四半期連結累計期間には2社が1月1日から12月31日までの12ヶ月間の実績を連結している。
これらの海外連結子会社に係る連結期間差異の影響を除いた当第3四半期連結累計期間業績は前年同期比で、売上高は38億9千9百万円増(6.0%増)、営業利益は3億7百万円増(5.6%増)、経常利益は5億2千5百万円増(8.4%増)となる。
セグメント別業績の概要は次のとおりである。
(化学品セグメント)
当セグメントでは、工業薬品、微粒子ポリマーなどの販売が増加し、売上高は146億3千8百万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は7億9千万円で、数量増及び経費の減少等により前年同期比9億4千万円改善し、前年同期比増収増益となった。
なお、当セグメントでの海外連結子会社にかかる決算期変更の影響は軽微である。
(吸水性樹脂セグメント)
当セグメントでは、売上高は450億2千4百万円(前年同期比4.5%減)、営業利益は43億6千万円(前年同期比21.2%減)となった。
なお、当セグメントで海外連結子会社の決算期変更に係る影響を除き、前年同期と比較すると、売上高は24億1千3百万円増(5.7%増)、営業利益は5億9千9百万円減(12.1%減)である。これは、高吸水性樹脂がアジアを中心に販売は増加したものの、需給が緩んだことから価格が軟化したことなどによるものである。
(ガス・エンジニアリングセグメント)
当セグメントでは、エンジニアリング事業で厳しい状況が続いているものの、エレクトロニクスガスの販売は底堅く推移したことなどにより、売上高は101億5千4百万円(前年同期比10.3%増)、営業利益は6億5千1百万円(前年同期比14.4%増)となった。
なお、当セグメントでの海外連結子会社にかかる決算期変更の影響は軽微である。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金や有形固定資産等が増加したことなどから、前期末に比べ126億5千5百万円増加し、1,077億5百万円となった。負債合計は、借入金等が増加したことなどから、前期末に比べ55億2千万円増加し、527億3百万円となった。純資産合計は、前期末に比べ71億3千4百万円増加し、550億1百万円となった。この結果、自己資本比率は、48.9%となった。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は15億6千6百万円である。