有価証券報告書-第148期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 13:31
【資料】
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【項目】
110項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和策により円安・株高が進行し、輸出関連企業を中心に収益の改善や個人消費の増加など、景気回復の兆しが見られましたものの、海外景気の下振れリスクや消費税増税後の景気減退懸念など、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の下、当社グループは事業環境や顧客ニーズの変化に対応した積極的な販売活動の展開や事業全般にわたる効率化、合理化に努めましたが、主にチタン鉱石や燃料等に係わる製造原価の上昇があり、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は361億8千6百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は26億3千8百万円(前年同期比5.3%減)、経常利益は26億8千2百万円(前年同期比4.8%減)、当期純利益は16億6千7百万円(前年同期比3.2%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
酸化チタン関連事業
汎用用途の酸化チタンは、国内は塗料・インキ向けの販売が堅調に推移しましたものの、輸出はアジア市況低迷の影響を受け減少、売上高は前年同期を下回りました。
機能性用途の微粒子酸化チタンは、欧州向けの輸出は経済状況の悪化により数量は減少しましたが、為替が円安に推移したことから、売上高は前年同期を上回りました。表面処理製品は、化粧品向けにおいて主要顧客のニーズに合わせた拡販に努めました結果、売上高は前年同期を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は206億8千9百万円(前年同期比0.0%増)、セグメント利益は15億7千9百万円(前年同期比30.2%減)となりました。
その他事業
界面活性剤は、主用途の洗剤等日用品向けが概ね順調に推移し、売上高は前年同期を上回りました。タイの連結子会社の販売は引き続き好調に推移し、売上高は前年同期を大きく上回りました。
無公害防錆顔料は、国内・輸出ともに好調に推移し、売上高は前年同期を上回りました。
硫酸は工業用向けの需要低迷の影響を受け、導電性高分子酸化重合剤は中国品の台頭に伴う市況の下落により、売上高は前年同期を下回りました。
倉庫業は、期後半より荷扱量が増加し、売上高は前年同期を上回りました。
エレクトロ・セラミックス製品は、医療用向けが好調に推移し、売上高は過去最高となりました。
以上の結果、当事業の売上高は154億9千7百万円(前年同期比10.0%増)、セグメント利益は10億5千6百万円(前年同期比92.6%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、55億4千4百万円(前連結会計年度末比23億1千4百万円増加)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、64億2千9百万円の収入(前連結会計年度は1億5千1百万円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益25億7千4百万円、減価償却費19億6千5百万円及びたな卸資産の減少額16億8千9百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、21億4百万円の支出(前連結会計年度比3億9千4百万円支出額の増加)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出18億1千万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、20億3千1百万円の支出(前連結会計年度比16億8千3百万円支出額の増加)となりました。これは主に、長期借入金の返済14億6千8百万円によるものであります。