有価証券報告書-第82期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 12:41
【資料】
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【項目】
109項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)財政状態
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ50億61百万円増加して771億97百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比べ9億28百万円増加して433億11百万円となりました。これは主に売上債権であります受取手形及び売掛金が10億76百万円減少したものの、現金及び預金が13億34百万円、電子記録債権が3億69百万円増加したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末と比べ41億32百万円増加して338億86百万円となりました。これは主に、有形固定資産が前連結会計年度末と比べ5億35百万円、投資有価証券が33億34百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末と比べ4億1百万円増加して296億63百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比べ3億70百万円減少して240億63百万円となりました。これは主に、電子記録債務が14億47百万円増加したものの、仕入債務であります支払手形及び買掛金が15億98百万円、未払法人税等が3億56百万円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末と比べ7億72百万円増加して56億円となりました。これは主に、退職給付に係る負債が1億95百万円減少したものの、繰延税金負債が11億76百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末と比べ、46億59百万円増加して475億33百万円となりました。これは主に、利益剰余金が20億74百万円、その他有価証券評価差額金が22億9百万円増加したことによるものであります。
(2)経営成績
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比べ3億64百万円増加して777億22百万円(前連結会計年度比0.4%増加)となりました。
売上高が増加した主な要因は、主力製品である「溶解アセチレン」は、造船業界向けの需要が堅調に推移し、また、建設、橋梁など工事向けに一部の需要が回復し、「その他工業ガス等」は、LPガス等の石油系ガスが輸入価格の下落に伴い減少したものの、酸素が建設、鉄鋼向けに、窒素、アルゴン、炭酸ガスも新規需要先の獲得及び電機、化学、半導体向けに一部需要が回復し、売上高は増加しました。「溶接溶断関連機器」は、溶接棒等の消耗品関係が減少したものの、設備投資や工事需要が回復し、売上高は増加しました。「容器」は、消火装置用容器が減少し、売上高は減少しました。「接着剤」は木工用ペガールが海外向けに、塗料用が新製品の開発により増加し、土木、建築用が建材向けを中心に減少しましたが、シアノンが、海外向けの円安効果や高機能の市場開拓により増加し、売上高は前連結会計年度並みとなりました。「塗料」は、遮熱塗料、エアゾール製品の販売が増加したものの、天候不順による工事減少に伴い建築用塗料が減少し、売上高は減少しました。
(売上総利益)
当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比べ76百万円増加して207億26百万円(前連結会計年度比0.3%増加)となり、売上総利益に営業収入を加えた営業総利益は、前連結会計年度と比べ73百万円増加して210億2百万円(前連結会計年度比0.3%増加)となりました。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、運賃、人件費、消耗品費、減価償却費等の増加により前連結会計年度と比べ6億44百万円増加して168億95百万円(前連結会計年度比3.9%増加)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度の営業利益は、販売費及び一般管理費の増加により41億6百万円(前連結会計年度比12.2%減少)と前連結会計年度と比べ5億71百万円の減少となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、4億34百万円減少して47億62百万円(前連結会計年度比8.3%減少)となりました。
(特別損益)
当連結会計年度において特別利益として、負ののれん発生益6百万円、特別損失として、投資有価証券評価損15百万円等を計上しています。
(当期純利益)
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度と比べ6億63百万円減少して47億53百万円(前連結会計年度比12.2%減少)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は、前連結会計年度と比べ3億45百万円減少して18億90百万円(前連結会計年度比15.4%減少)、少数株主利益は、前連結会計年度と比べ1億54百万円減少して53百万円となりました。その結果、当連結会計年度における当期純利益は、前連結会計年度と比べ1億63百万円減少して28億10百万円(前連結会計年度比5.5%減少)となりました。
なお、セグメント別の売上高及び営業利益の概況については、「第2 [事業の状況] 1 [業績等の概要](1)業績」に記載のとおりであります。
(3)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況の主な要因につきましては、「第2 [事業の状況] 1 [業績等の概要](2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。