肥料事業においては、前年度の肥料価格高騰から市況が反転し、6月及び11月と2度に亘り肥料価格が値下がりとなりました。また、前年度の駆け込み需要等により増加した流通在庫の解消が想定以上に進んでいない等、市場環境は厳しい状況ではあるものの、当社は堆肥や回収リン等の国内資源の活用といった持続可能な農業の実現に向けた取り組みに注力してまいりました。
化学品事業においては、化粧品原料において天然素材の力を最大限に活かした高機能素材の開発や、海外需要の更なる獲得に向け営業活動に努めたほか、無機素材において、脱プラスチックやリサイクルに関する環境規制が強まるなか、当社独自の技術力を活かし包材のバリア性向上に資する合成雲母等、顧客ニーズに沿った素材の機能性創出や、海外需要の獲得に向けた営業活動に注力してまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は29,218百万円(前年同期比21.9%減)、営業損失1,067百万円(前年同期は営業利益3,179百万円)、経常損失1,017百万円(前年同期は経常利益3,202百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は738百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2,145百万円)となりました。
2024/02/14 15:35