有価証券報告書-第67期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

【提出】
2014/05/26 15:46
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策や日本銀行の金融政策への期待から、円安が進行し株価の上昇もありまして、輸出企業を中心に企業収益の改善が見られました。また、2020年オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定し、建設・不動産業界などで活況を呈するなど、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、原子力発電所の稼動停止によるエネルギーコストの上昇、原油価格高騰に伴うフィルム等の原材料の価格上昇、また消費者の低価格志向は継続しており、当社及び当業界を取り巻く環境は引き続き厳しい状況で推移いたしました。
このような状況のなか当社グループは、持続的成長と収益力の向上を図るべく既存取引先の深耕及び新規取引先の開拓に努めてまいりました。また、社内生産の効率化と外部協力会社の活用により、お客様の要望される納期にお届けすることを第一に、製販一体となって活動してまいりました。
この結果、売上高は144億8千1百万円(前期比5.7%増)、損益面では、営業利益2億9千6百万円(前期比98.6%増)、経常利益3億3千6百万円(前期比75.6%増)、当期純利益1億8千6百万円(前期比42.7%増)となりました。
製品別の業績は次のとおりであります。
(複合フィルム)
前連結会計年度は、東日本大震災を要因とする受注増の反動から、国内既存得意先の在庫調整などあり受注が減少しましたが、当連結会計年度は、お客様の要望される製品納期の遵守を第一に製販一体となって新版の獲得に努めたことにより、前連結会計年度に比べ売上高は6億9千6百万円増加し、93億3千3百万円(前期比8.1%増)となりました。
(単体フィルム)
当連結会計年度は、価格競争から若干受注が減少し、前連結会計年度に比べ売上高は5百万円減少し、13億8千1百万円(前期比0.4%減)となりました。
(容 器)
海外向けの寿司・惣菜等のトレーが好調に推移し、また国内においても食品用容器が、期末にかけて売上に寄与したことにより、前連結会計年度に比べ売上高は1億6百万円増加し10億6百万円(前期比11.8%増)となりました。
(そ の 他)
前連結会計年度は、国内農産物の出荷用設備機器工事の受注により増加しました。当連結会計年度は、海外向けの機械輸出は比較的好調に推移しましたが、国内食品メーカー向け包装機械や関連する検査機器の受注が低調であり、農産物関係の設備機器受注も少なかったことにより、前連結会計年度に比べ売上高は1千4百万円減少し27億5千9百万円(前期比0.5%減)となりました。
(注)「第2 事業の状況」の記載金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の連結会計年度末残高は、期首残高より2億9千6百万円増加し15億7千1百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローについては、主に減価償却費や税金等調整前当期純利益、仕入債務及び未払金の増加による収入が売上債権及び棚卸資産の増加による支出を上回り、6億8千7百万円の増加(前連結会計年度比2億5千万円増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローについては、主に有形固定資産の取得による支出により3億2千7百万円の減少(前連結会計年度比1億2千1百万円減)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローについては、主に長期借入金の返済による支出により7千1百万円の減少(前連結会計年度比6千5百万円増)となりました。