有価証券報告書-第61期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/30 11:46
【資料】
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【項目】
114項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策や日銀による金融対策の継続により、企業収益や雇用・所得環境の改善など、全体として緩やかな回復基調が続いたものの、原油価格の下落や株式市場の不安定感に加え、中国をはじめとした世界経済の減速による景気の下振れ懸念も根強いなど、先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、サービスやもの造りネットワーク体制の再構築をおこない、独自の技術力を磨き、競争力を強化し、ターゲット顧客を明確にして売上を拡大させ、利益率の向上を図るなど国内外において積極的な営業活動に努めてまいりました。
その結果、売上高は149億53百万円(前連結会計年度158億92百万円)と減収となりましたが、営業利益3億87百万円(前連結会計年度2億32百万円)、経常利益2億14百万円(前連結会計年度1億90百万円)となり、事業構造改善費用等の特別損失が増加したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は72百万円(前連結会計年度77百万円)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
[合成樹脂成形関連事業]
国内外において、主力取扱商品のOA部品の売上が減少し、国内の住設機器、SP製品等も減少しましたが、自動車部品、アミューズメントの売上が増加しました。その結果、売上高は126億26百万円(前連結会計年度133億30百万円)と減収になり、利益面では、原価低減や経費削減に取り組み営業利益は3億86百万円(前連結会計年度2億29百万円の利益)と増益になりました。
[物流機器関連事業]
競合他社との価格競争や円安による原価高が続く中、拡販に努め積極的な営業活動を展開してまいりましたが、売上高は23億26百万円(前連結会計年度25億61百万円)と減収になり、営業利益は0.9百万円(前連結会計年度2百万円の利益)と減益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ2億16百万円減少しましたが、新規連結子会社の増加に伴う1億40百万円が増加したことにより14億34百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュフロー)
営業活動の結果得られた資金は、45百万円(前連結会計年度に得られた資金6億14百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1億31百万円と減価償却費1億58百万円の計上と、売上債権、たな卸資産、仕入債務の増減で1億36百万円減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュフロー)
投資活動の結果支出した資金は、9億24百万円(前連結会計年度に支出した資金2億67百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得1億63百万円と連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得5億78百万円の支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュフロー)
財務活動の結果得られた資金は、6億39百万円(前連結会計年度に支出した資金1億10百万円)となりました。これは主に、短期および長期借入金の借入と配当金の支払額によるものです。