訂正臨時報告書

【提出】
2018/06/08 14:48
【資料】
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提出理由

当社は、2018年3月9日付の会社法第370条及び当社定款第24条第2項に定める取締役会の決議に替わる書面決議によって、TenCate Advanced Composites Holding B.V.(以下「TCAC」)の全株式を取得(子会社化)するための入札に参加することを決議し、当該入札の結果、2018年3月15日、TCACの全株式を取得し、子会社化することについて合意書を締結いたしました。これに伴い、金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第8号の2の規定に基づき提出するものであります。

子会社取得の決定

(1) 取得対象子会社に関する事項
① 商号、本店の所在地、代表者の氏名、資本金の額、純資産の額、総資産の額及び事業の内容
商号TenCate Advanced Composites Holding B.V.
本店の所在地G. van der Muelenweg 2, 7443 RE Nijverdal, The Netherlands
代表者の氏名Frank Johan Meurs, Frank Rutger Spaan
資本金の額100ユーロ(2018年3月14日時点)
純資産の額(連結)37百万ユーロ(2017年12月31日時点)
総資産の額(連結)148百万ユーロ(2017年12月31日時点)
事業の内容炭素繊維複合材料の製造・販売

② 最近三年間に終了した各事業年度の売上高、営業利益、経常利益及び純利益
(単位:百万ユーロ)
2015年12月期2016年12月期2017年12月期
売上高(連結)197
営業利益(連結)29
純利益(連結)20

(注1)取得対象子会社は国際会計基準に則り財務諸表を作成しており、「経常利益」に該当する項目がないため
記載を省略しております。
(注2)取得対象子会社は2016年に設立されたため、2015年12月期及び2016年12月期については記載を省略してお
ります。
③ 提出会社との間の資本関係、人的関係及び取引関係
資本関係記載すべき該当事項はありません。
人的関係記載すべき該当事項はありません。
取引関係記載すべき該当事項はありません。


(2) 取得対象子会社に関する子会社取得の目的
① 取得の背景
世界の炭素繊維事業分野は、航空機用途や風力発電用風車翼用途をはじめとした環境・エネルギー関連用途が需要をけん引し順調に拡大しています。航空機業界では、中・小型の単通路機の需要が大きく伸長しており、今後これらをターゲットにした次世代航空機の開発が本格化することが予想されます。生産機数が多い中・小型機には、部材成形の効率化などによりトータルコストダウンが可能となる熱可塑プリプレグの採用が一層拡大していくことが想定されます。
当社が2017年度より進めている中期経営課題「プロジェクト AP-G 2019」では、地球環境問題や資源・エネルギー問題の解決に貢献する「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」を全社的に推進していますが、その主要な事業の一つとして炭素繊維事業の事業拡大と市場開拓を進めています。当社は既に航空宇宙用途向け炭素繊維事業分野において多くの取引を行っていますが、今後更なる拡大が見込まれる航空機用途需要に対応するために、従来の熱硬化プリプレグに加えて、熱可塑プリプレグなどより多様な分野での一層の技術開発と拠点整備が課題となっておりました。
② 取得の目的
今回、買収を決めたTCACは、欧米に主要製造拠点を有するプリプレグメーカーで、同社の材料は航空宇宙用途において、熱可塑性樹脂及び高耐熱熱硬化性樹脂材料を中心に幅広い採用実績を有しています。特に熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維基材のグローバルリーディングカンパニーです。今回の買収により、TCACが得意とするこのような製品群に対し、当社が強みを有する幅広い炭素繊維技術や、ポリマー技術など投入することで、大きなシナジーを期待でき、さらに両社の商流を融合させることで、顧客に対してより幅広いラインナップを提案することができます。小型航空機向け市場拡大に迅速に対応し、中長期的には自動車用途などの産業用途に向けて、一層の事業拡大を図ります。
(3) 取得対象子会社に関する子会社取得の対価の額
取得対価 930百万ユーロ
注:取得対価は、株式取得の対価に加え、ネット有利子負債の額を含みます。また、対価の額は株式譲渡契約に定める価格調整を実施した金額となる予定です。
以 上