四半期報告書-第110期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/13 9:02
【資料】
PDFをみる
【項目】
33項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、原油安と米国経済の好調を背景とした企業収益の改善や雇用・個人消費の持ち直しなどにより、穏やかな回復基調で推移しました。一方、米国の金利政策の見通しや中国経済成長率の減速、アジア新興国の経済動向など、企業を取り巻く経営環境は依然として先行き不透明な状況にあります。
このような状況のもと、当社グループでは、市場・顧客ニーズに適応した製品開発と新規顧客の開拓など販売活動を強化するとともに、生産能力の増強、原価改善、生産性の向上など収益改善に取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は、国内外ともに需要が堅調に推移したことで206億3千万円(前年同期比8.2%増)となりました。
損益面につきましては、売上増収に加えて原価改善等により営業利益は9億8千9百万円(前年同期比51.1%増)、経常利益は円安及び持分法による投資利益の増加で23億7千2百万円(前年同期比44.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億6千2百万円(前年同期比33.8%増)となりました。
セグメント別の業績の状況は次のとおりであります。
① 塗料関連事業
当セグメントの業績につきましては、企業収益の拡大を背景とした国内民間需要の増加等により、売上高及びセグメント利益は前年同期を大きく上回りました。
品種別売上高につきましては、建築・構築物用塗料のうち、床用塗料は民間の塗り替え需要増により前年同期比13.5%増加、防水用塗料についても需要が増加し前年同期比2.6%増加しました。一方、航空機用塗料は後半に入り塗り替え需要が一段落したことで前年同期比1.4%減少しました。また、工事関連売上高の集合住宅大規模改修工事は、工事物件増加により前年同期比32.5%増加しました。
この結果、当セグメントの売上高は78億3千7百万円(前年同期比11.4%増)、セグメント利益は3億2千9百万円(前年同期比52.5%増)となりました。
② 自動車製品関連事業
当セグメントの業績につきましては、乗用車生産台数が堅調に推移したことで国内外での受注増加により売上高及びセグメント利益は前年同期を上回りました。
品種別売上高につきましては、制振材は新規受注増加もあり前年同期比15.5%増加しました。吸・遮音材についても受注増加により10.1%増加しました。一方、防錆塗料は国内での受注台数減により前年同期比6.8%減少しました。原材料輸出等のその他売上は、前年同期比2.3%増加しました。
この結果、当セグメントの売上高は127億8千5百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は6億5千6百万円(前年同期比51.2%増)となりました。
③ その他
保険代理業の売上高は7百万円(前年同期比13.1%減)となりました。
(注)各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高消去後の数値を記載しております。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ4億8百万円減少し、530億2千万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少6億6千8百万円、受取手形及び売掛金の増加3億7千6百万円、建設仮勘定の増加2億3千4百万円、投資有価証券の減少4億3千1百万円、投資その他の資産のその他の増加3億7千万円によるものです。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ14億3千万円減少し、206億1千1百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金の減少2億7千1百万円、流動負債のその他の減少7億2千9百万円、繰延税金負債の減少4億4千9百万円によるものです。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ10億2千2百万円増加し、324億8百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の増加16億8千4百万円、その他有価証券評価差額金の減少9億7千7百万円、非支配株主持分の増加1億9千9百万円によるものです。自己資本比率は2.0%増加し58.2%となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億6千3百万円減少し、39億5千4百万円となりました。
営業活動による資金は、12億3千9百万円の収入(前年同期比8億3千9百万円の増加)となりました。この主な要因は、減価償却費8億3千2百万円、売上債権の増加3億6千3百万円、利息及び配当金の受取額5億1千4百万円によるものです。
投資活動による資金は、17億8千3百万円の支出(前年同期比3億6千3百万円の増加)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出16億5千4百万円によるものです。
財務活動による資金は、1億2千9百万円の支出(前年同期比6億3千3百万円の減少)となりました。この主な要因は、短期借入金の純増額3億9千9百万円、長期借入による収入2億2千1百万円、長期借入金の返済による支出6億4千3百万円によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は6億7千8百万円であります。
(6)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(7)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい増減はありません。
(8)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。