有価証券報告書-第13期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
経営上の重要な契約等
(1)技術導入契約
(注)以下の技術導入契約の契約期間を変更しています。
・アストラゼネカ社(英国)とのフマル酸クエチアピン(セロクエル)に関する技術導入契約
・リジェネロン社(米国)とのベロシイミューン・マウスに関する技術導入契約
・バイカル社(米国)とのサイトメガロウイルス血症予防ワクチンに関する技術導入契約
(2) 技術導出契約
(3) 取引契約
(注)1.以下の取引契約を終了しています。
・マルホ株式会社(日本)との「プロトピック軟膏」の日本におけるプロモーション委託及び独占的販売権許諾契約
・MSD株式会社(日本)との当社及び寿製薬株式会社の「スーグラ」の共同販促契約
2.以下の取引契約の契約期間を変更しています。
・日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(日本)との「ミカルディス」の販売契約(「ミコンビ」「ミカムロ」等を含む)
(4) その他の提携契約
(注)1.マイトブリッジ社(米国)とのミトコンドリア関連疾患領域における共同研究・開発に関する提携契約
当連結会計年度において、当社はマイトブリッジ社との提携契約において、同社を完全子会社化する独占的オプション権を行使しました。2018年1月23日に、162百万米ドルを対価とする買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。更に、同社の複数のプログラムの進捗に応じて、最大で165百万米ドルの対価が発生する可能性があります。
2.以下の提携契約を終了しています。
・カンヨス社(米国)との自己免疫疾患治療薬に関する研究開発提携契約
3.LTLファーマ株式会社(日本)との日本における長期収載品16製品の譲渡に関する契約
前連結会計年度において、当社は、LTLファーマ株式会社との間で、当社の長期収載品16製品の国内製造販売承認及び国内外第三者への原薬・バルク供給及びロイヤリティービジネスを同社に譲渡する契約を締結しました。この契約に基づき、当連結会計年度に資産売買が成立しましたが、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続します。
(5) 合弁関係
(6) その他
・オジェダ社買収に関する契約
前連結会計年度において、当社は、ベルギーの医薬品企業オジェダ社の株主との間で、当社が同社を買収する契約を締結しました。この契約に基づき、当連結会計年度に買収を完了したことに伴い、当社は同社の全株式を取得するために500百万ユーロを支払いました。更に、同社において臨床開発が最も進んでいるfezolinetantの開発の進捗に応じて最大で総額300百万ユーロを支払う予定です。
・ユニバーサル セルズ社買収に関する契約
当連結会計年度において、当社は、米国のバイオベンチャーであるユニバーサル セルズ社の主要株主との間で、当社が同社を買収する契約を締結しました。この契約に基づき、2018年2月9日に買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 技術の種類 | 対価 | 契約期間 |
当社 | ファイザー社 | 米国 | アトルバスタチン(リピトール)に関する技術 | 契約一時金 | 1993年11月~2021年3月まで |
セレコキシブ(セレコックス)に関する技術 | 契約一時金 | 2001年3月~両者が終了に合意するまで | |||
当社 | アストラゼネカ社 | 英国 | フマル酸クエチアピン(セロクエル)に関する技術 | 契約一時金 | 2016年2月~終期の定めなし |
当社 | EAファーマ株式会社 | 日本 | ナテグリニド(スターシス)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 1999年6月~特許満了日まで(その後1年毎自動更新) |
当社 | フィブロジェン社 | 米国 | YM311(FG-2216)、ロキサデュスタット及びこれらと同様の作用機序を有する経口貧血治療剤に関する技術 | 契約一時金 | 2005年6月~終期の定めなし(日本) 2006年4月~後発品のシェアが一定率を越えた時点又は特許満了日まで(その後当社が販売継続オプション権を有する)(欧州等) |
当社 | アーバー社 | 米国 | ガバペンチン エナカルビル(レグナイト)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2005年12月~終期の定めなし |
当社 | フェリング社 | スイス | デガレリクス(ゴナックス)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2006年1月~発売後10年間又は特許満了日まで |
当社 | 富山化学工業株式会社 | 日本 | ガレノキサシン(ジェニナック)に関する技術 | 契約一時金 | 2006年3月~特許満了日まで(その後2年毎自動更新) |
当社 | イリプサ社 | 米国 | ビキサロマー(キックリン)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2006年4月~発売後15年間又は特許満了日まで (その後当社が販売継続オプション権を有する) |
当社 | 協和発酵キリン株式会社 | 日本 | 抗CD40抗体に関する技術 | 契約一時金 | 2007年1月~販売終了まで |
当社 | ゼリア新薬工業株式会社 | 日本 | アコチアミド(アコファイド)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2012年12月~薬価収載後10年間又は特許満了日まで(その後両者が終了に合意しない限り10年間延長) |
当社 | リジェネロン社 | 米国 | ベロシイミューン・マウスに関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2007年3月~2018年6月まで(抗体のロイヤリティー支払期間は発売後一定期間) |
当社 | メディベーション社 | 米国 | エンザルタミド(XTANDI)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2009年10月~販売終了まで(米国) 2009年10月~特許満了、規制上の独占販売期間の満了及び後発品発売の全事象の発生日まで(その後販売継続可能)(米国以外) |
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 技術の種類 | 対価 | 契約期間 |
当社 | アイアンウッド社 | 米国 | リナクロチド(リンゼス)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2009年11月~販売終了まで |
当社 | バシリア ファーマシューティカ インターナショナル社 | スイス | isavuconazonium sulfate(クレセンバ)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2010年2月~発売後15年間又は特許満了日まで |
当社 | バイカル社 | 米国 | サイトメガロウイルス血症予防ワクチンに関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2011年7月~2018年8月まで |
当社 | ユーシービー社 | ベルギー | セルトリズマブ ペゴル(シムジア)に関する技術 | 契約一時金 | 2012年1月~特許満了日まで |
当社 | アムジェン社 | 米国 | エボロクマブ(レパーサ)、ロモソズマブ及びブリナツモマブに関する技術 | 一定率のロイヤリティー及び一定率の費用負担 | 2013年5月~規制上の独占期間又は最長特許満了の遅い日まで |
当社 | サイトキネティックス社 | 米国 | 骨格筋活性化剤に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2013年6月~ロイヤリティー期間終了まで |
当社 | プロテオスタシス社 | 米国 | 小胞体ストレス応答調節治療薬に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2014年11月~ロイヤリティー期間終了まで |
当社 | イミュノミック セラピューティクス社 | 米国 | ASP4070に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2015年1月~特許満了、規制上の独占販売期間の満了又は発売後10年間のいずれか遅い日まで(その後販売継続可能) |
LAMP-vax製品に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2015年8月~特許満了、規制上の独占販売期間の満了又は発売後10年間のいずれか遅い日まで(その後販売継続可能) | |||
当社 | クロモセル社 | 米国 | CC8464及びバックアップ開発候補化合物に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2015年9月~特許満了、規制上の独占販売期間の満了又は発売後10年間のいずれか遅い日まで(その後販売継続可能) |
当社 | アフィニバックス社 | 米国 | 肺炎球菌起因疾患ワクチンに関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2017年2月~特許満了、規制上の独占販売期間の満了又は発売後10年間のいずれか遅い日まで |
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 技術の種類 | 対価 | 契約期間 |
当社 | メルク社 | 米国 | フィダキソマイシン(ディフィクリア)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2012年3月~四半期ベースで後発品のシェアが一定率を超えるまで(その後当社が販売継続オプション権を有する)(日本) |
アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd. | 2011年2月~四半期ベースで後発品のシェアが一定率を超えるまで(その後当社が販売継続オプション権を有する)(欧州等) | ||||
アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd. | トルマー社 | 米国 | エリガードに関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2004年1月~2021年9月まで (但し、2004年1月~2011年3月の期間は、独メディジーン社からの再実施許諾) |
アステラスUS LLC | ギリアード サイエンシズ社 | 米国 | アンフォテリシンB(アンビソーム)に関する技術 | 一定率のロイヤリティー | 1991年8月~2026年10月まで(その後、別途の合意がなければ5年間延長) |
アステラスUS LLC | ギリアード パロアルト社 | 米国 | レガデノソン(レキスキャン)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2000年7月~発売後10年間又は特許満了日まで (その後当社が販売継続オプション権を有する) |
アジェンシス Inc. | シアトルジェネティクス社 | 米国 | 抗体-薬物複合体(ADC)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2007年1月~全ての研究・開発・販売が終了する日まで |
アジェンシス Inc. | アンブレックス社 | 米国 | 新規抗体-薬物複合体(ADC)に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2013年4月~特許満了日又は発売後10年経過日のいずれか遅い日まで(その後販売継続可能) |
(注)以下の技術導入契約の契約期間を変更しています。
・アストラゼネカ社(英国)とのフマル酸クエチアピン(セロクエル)に関する技術導入契約
・リジェネロン社(米国)とのベロシイミューン・マウスに関する技術導入契約
・バイカル社(米国)とのサイトメガロウイルス血症予防ワクチンに関する技術導入契約
(2) 技術導出契約
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 技術の種類 | 対価 | 契約期間 |
アステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd. | ベーリンガーインゲルハイム社 | ドイツ | 塩酸タムスロシンOCAS製剤に関する技術 | なし | 2005年4月~2019年6月まで(その後1年毎自動更新)(欧州等) |
当社及びアステラス ファーマ ヨーロッパ Ltd. | 一定率のロイヤリティー | 2006年4月~発売後10年間又は特許満了日まで(カナダ等) | |||
一定率のロイヤリティー | 2007年3月~発売後10年間又は特許満了日まで(メキシコ等) | ||||
なし | 2007年5月~発売後10年間又は特許満了日まで(南米) | ||||
アステラス ドイッチランド GmbH | セファロン社 | 米国 | ベンダムスチン塩酸塩に関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2003年5月~2023年12月まで(北米) |
ムンディファーマ社 | 英国 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2006年10月~2021年9月まで(その後2年毎自動更新)(欧州) | ||
シンバイオ製薬株式会社 | 日本 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2005年12月~発売後10年間又は一定の独占性を失った日まで(日本、中国、韓国、台湾及びシンガポール) | ||
シラグGmbHインターナショナル社 | スイス | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2010年7月~発売後10年間(その後シラグ社に5年間の契約更新オプション有り)(南米及び上述以外のアジア各国) | ||
OSI ファーマシューティカルズ LLC | エフ ホフマン-ラ ロッシュ社 | スイス | エルロチニブに関する技術 | 契約一時金及び一定率のロイヤリティー | 2001年1月~各国毎に特許満了日まで(特許のない国では発売後10年間経過日まで) |
(3) 取引契約
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 | |
当社 | トーアエイヨー株式会社 | 日本 | 同社の医薬品の販売契約 | 2019年3月まで(その後2年毎自動更新) | |
当社 | 東レ株式会社 | 日本 | 同社の「ドルナー」の販売契約 | 1992年2月~2024年3月まで(その後1年毎更新) | |
当社 | サノフィ株式会社 | 日本 | 同社の「マイスリー」の販売契約 | 2008年1月~販売する限り | |
当社 | 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 | 日本 | 同社の「ミカルディス」の販売契約(「ミコンビ」「ミカムロ」等を含む) | 2002年9月~2020年3月まで | |
当社 | アストラゼネカ社 | スウェーデン | 同社の「シムビコート」の販売及び共同販促契約 | 2009年7月~2019年7月まで(その後1年毎自動更新) |
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 | |
当社 | 株式会社三和化学研究所 | 日本 | 同社の「アーガメイト」の販売及び共同販促契約 当社の「キックリン」の共同販促契約 | 2012年3月~2022年3月まで(その後協議により更新) | |
当社 | 寿製薬株式会社 | 日本 | 当社及び同社の「スーグラ」の日本国内事業提携契約 | 2013年7月~特許満了日まで | |
OSI ファーマシューティカルズ LLC | ジェネンテック社 | 米国 | 当社の「タルセバ」の共同開発及び共同事業化契約 | 2001年1月~利益・損失分配のための清算が終了する日まで | |
当社 | MSD インターナショナル GmbH | スイス | 当社及び同社の「スージャヌ配合錠」の日本における共同開発及び共同商業化に関する基本契約 | 2015年9月~配合剤又は原薬の最長特許満了日まで | |
当社 | MSD株式会社 | 日本 | 当社及びMSD インターナショナル GmbHの「スージャヌ配合錠」の日本における共同販促契約 | 2017年11月~配合剤又は原薬の最長特許満了日まで |
(注)1.以下の取引契約を終了しています。
・マルホ株式会社(日本)との「プロトピック軟膏」の日本におけるプロモーション委託及び独占的販売権許諾契約
・MSD株式会社(日本)との当社及び寿製薬株式会社の「スーグラ」の共同販促契約
2.以下の取引契約の契約期間を変更しています。
・日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(日本)との「ミカルディス」の販売契約(「ミコンビ」「ミカムロ」等を含む)
(4) その他の提携契約
契約会社名 | 相手先 | 国名 | 契約内容 | |
当社 | クリアパス デベロップメント社 | 米国 | 同社との戦略的提携に基づき、感染症領域におけるワクチンのポートフォリオを構築 | |
当社 | ポテンザ社 | 米国 | 当社は、同社とがん免疫領域における共同研究・開発を実施し、提携期間終了時に同社を一定の条件で買い取る独占的な権利を保有 | |
当社 | レオ ファーマ社 | デンマーク | グローバル皮膚科事業を同社へ譲渡する契約に基づき、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続 | |
当社 | LTLファーマ株式会社 | 日本 | 長期収載品16製品の国内製造販売承認及び国内外第三者への原薬・バルク供給及びロイヤリティービジネスを同社に譲渡する契約に基づき、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続 |
(注)1.マイトブリッジ社(米国)とのミトコンドリア関連疾患領域における共同研究・開発に関する提携契約
当連結会計年度において、当社はマイトブリッジ社との提携契約において、同社を完全子会社化する独占的オプション権を行使しました。2018年1月23日に、162百万米ドルを対価とする買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。更に、同社の複数のプログラムの進捗に応じて、最大で165百万米ドルの対価が発生する可能性があります。
2.以下の提携契約を終了しています。
・カンヨス社(米国)との自己免疫疾患治療薬に関する研究開発提携契約
3.LTLファーマ株式会社(日本)との日本における長期収載品16製品の譲渡に関する契約
前連結会計年度において、当社は、LTLファーマ株式会社との間で、当社の長期収載品16製品の国内製造販売承認及び国内外第三者への原薬・バルク供給及びロイヤリティービジネスを同社に譲渡する契約を締結しました。この契約に基づき、当連結会計年度に資産売買が成立しましたが、当社は同事業の移管が完了するまで対象製品の供給を継続します。
(5) 合弁関係
契約会社名 | 合弁会社名及び所在地 | 相手方の名称 | 国名 | 設立の目的 | 設立年月 | |
当社 | アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社(日本) | アムジェン社 | 米国 | アムジェン社製品の開発・輸入・販売 | 2013年6月 |
(6) その他
・オジェダ社買収に関する契約
前連結会計年度において、当社は、ベルギーの医薬品企業オジェダ社の株主との間で、当社が同社を買収する契約を締結しました。この契約に基づき、当連結会計年度に買収を完了したことに伴い、当社は同社の全株式を取得するために500百万ユーロを支払いました。更に、同社において臨床開発が最も進んでいるfezolinetantの開発の進捗に応じて最大で総額300百万ユーロを支払う予定です。
・ユニバーサル セルズ社買収に関する契約
当連結会計年度において、当社は、米国のバイオベンチャーであるユニバーサル セルズ社の主要株主との間で、当社が同社を買収する契約を締結しました。この契約に基づき、2018年2月9日に買収が完了し、同社を当社の完全子会社としました。