有価証券報告書-第91期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 10:37
【資料】
PDFをみる
【項目】
87項目

業績等の概要

(1) 業 績
当事業年度におけるわが国の経済は、政府・日銀一体となった経済対策・金融政策の効果を背景に、企業の収益改善や個人消費の消費税引上げ前の駆け込み需要もあって、全体として景気は緩やかな回復基調が続きましたが、一方、海外景気の鈍化による下振れリスクや円安による輸入原材料価格の上昇に加え、消費税増税後の反動による消費の落ち込みが懸念されるなど、景気の先行きは依然として不透明感が残るなか推移いたしました。
医薬品業界におきましては、高齢者の増加や医療の高度化等に伴い増大する国民医療費に対して、薬価改定や後発医薬品の使用促進をはじめとした医療費抑制策が継続・強化されるなか、製造コストの増大や研究開発コストの上昇、企業間競争の激化など取り組むべき課題が山積し、経営環境は依然として厳しい状況で推移いたしました。
このような環境のもと、当社は営業基盤のさらなる強化を図るため主力製品の人工腎臓用透析剤キンダリー、生理食塩液や、ろ過型人工腎臓用補液サブラッドBSGなどの販売強化や、新規顧客の獲得に取り組むなど営業活動に注力してまいりました。品目別では、人工腎臓用透析剤キンダリー4号シリーズや吸着型血液浄化器リクセルなどが好調に推移し売上の増加に寄与しました。
その結果、当事業年度の業績につきましては、売上高は490億98百万円と前年同期と比べ5億16百万円(1.1%)の増加、営業利益は27億97百万円と前年同期と比べ10億8百万円(26.5%)の減少、経常利益は27億41百万円と前年同期と比べ10億5百万円(26.8%)の減少となりました。また、当期純利益は19億79百万円と前年同期と比べ28億92百万円(59.4%)の減少となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動により28億89百万円増加、投資活動により17億79百万円減少、財務活動により24億25百万円減少した結果、前事業年度末から13億15百万円減少し、78億1百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
営業活動により得られた資金は、たな卸資産の増加等があったものの、税引前当期純利益の計上等により28億89百万円となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
投資活動により支出した資金は、有形固定資産の取得による支出等により、17億79百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
財務活動により支出した資金は、長期借入金の減少や配当金の支払等により24億25百万円となりました。