半期報告書-第104期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2017/12/22 10:19
【資料】
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【項目】
74項目

業績等の概要

(1)業績
医薬品業界を取り巻く環境は、年々増加している医療費の伸びに対応するべく、薬価制度や調剤報酬等の抜本的見直しを強力に推進しており、長期収載品の薬価引下げや後発医薬品への置換えを進めております。また、これまでの2年に1度の薬価改定に加え、中間年においても調査を実施し、薬価改定を行う方針で動いております。
このような環境のもと、当社グループは企業理念を実現するべく、積極的な営業活動を推進してまいりました。
特にCMO事業の大型設備投資に対する顆粒剤製造移管は順調に進んでおり、呉羽工場が本格稼働してきたことにより、前年度対比で増収・増益となっております。
このような事業活動の結果、当中間連結会計期間における連結業績は以下のとおりとなりました。
売上高8,753,840千円[前年同期8,114,433千円 前年同期比7.9%増]

営業利益及び営業損失(△)79,874千円[前年同期△208,549千円 ]
経常利益及び経常損失(△)196,872千円[前年同期△286,109千円 ]
親会社株主に帰属する中間純利益又は親会社株主に帰属する中間純損失(△)452,821千円[前年同期△330,462千円 ]

当社事業は、①医薬品等配置卸販売事業、②医薬品等配置販売事業、③ヘルスケア事業、④CMO事業、⑤グローバル事業、⑥その他事業に分類されます。
① 医薬品等配置卸販売事業におきましては、個人販売業者の高齢化と後継者問題等、マーケットの構造変化が進む中、課題解決に向けて打開策を模索しつつも下落傾向に歯止めがかからず、売上高は1,213,427千円となり、前年同期と比べ125,640千円(9.4%)減少しました。
② 医薬品等配置販売事業におきましては、六神丸、熊胆圓、葛根湯内服液、パナワン等、当社のコア製品を基軸とした販売戦略を推進しましたが、売上高は836,759千円となり、前年同期と比べ44,820千円(5.1%)減少しました。
③ ヘルスケア事業におきましては、大手スーパーやドラッグストア向け100mlドリンク販売の他、付加価値のある新商品の販売強化に努め、売上高は3,031,143千円となり、前年同期に比べ71,673千円(2.4%)増加しました。
④ CMO事業におきましては、大型設備投資に対する受託案件が本格稼働したほか、医療用医薬品及びOTC医薬品の受託取引先からの品目拡大とOEM生産の受注量増加を図り、売上高は3,129,141千円となり、前年同期に比べ718,584千円(29.8%)増加しました。
⑤ グローバル事業におきましては、大韓民国、香港、シンガポール及びマレーシア等での販売強化を図りましたが、前連結会計年度に一部不採算部門事業を撤退した影響もあり、グローバル事業の売上高は231,925千円となり、前年同期と比べ80,486千円(25.8%)減少しました。
⑥ その他事業におきましては、廣貫堂資料館、薬膳カフェ「春々堂」、富山空港薬局、小矢部アウトレット及び地域包括ヘルスケア事業を展開しているリテール部門の売上高は283,716千円(前年比40.9%増)となりました。
また、医薬品事業の売上高は18,033千円、ITソリューション事業他の売上高は9,694千円(前期比176.1%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前中間純利益が478,348千円、減価償却費が746,700千円、有形固定資産の売却による収入が270,000千円、有形及び無形固定資産の取得による支出が528,577千円、借入金及びリース債務の返済による支出が1,109,927千円となったこと等により、前連結会計年度末に比べ、233,088千円減少し、当中間連結会計期間末には、365,220千円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、853,957千円(前年同期比79.4%増)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が478,348千円、減価償却費が746,700千円であったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は、29,346千円(前年同期は163,546千円の支出)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出が528,577千円あったものの、投資有価証券の売却による収入が282,378千円、有形固定資産の売却による収入が270,000千円であったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、1,117,486千円(前年同期比327.1%増)となりました。これは主に、借入金及びリース債務1,109,927千円の返済によるものであります。