有価証券報告書-第158期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/23 13:48
【資料】
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【項目】
145項目

研究開発活動

当社グループの研究開発活動は、市場ニーズに対応した新製品の開発、生産技術の開発、新素材・新加工技術の基礎研究などをテーマに当社の研究開発部門が主体となり行っております。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は666百万円であり、すべてプロダクト事業に関わるものであります。
各製品群に関わる研究開発活動の状況は以下のとおりであります。
ビニル床シートでは、2021年10月にビニル床シート見本帳「シートコレクション」を新発売しました。
「シートコレクションNW Vol.1」は、ワックスメンテナンスが不要なビニル床シート「NWシリーズ」を集約しております。「マチュアNW」は、マットな質感にこだわって低光沢に改良しており、新商品の「マチュアNW・ルミナス」は、和の美意識をベースに新技術の反射エンボスでルミナス(輝き)を表現し、新しいモダンデザインを提案しました。「マチュアNW」「マチュアNW・ルミナス」ともにメンテナンス性に加え、日常生活の安心感に配慮し、抗ウイルス性能(SIAA登録)を付与しました。医療・福祉施設等で多くの実績がある「ホスピリュームNW」「SFフロアNW」は、製品構成の見直しにより基本性能を高めつつ生産性を改良しました。「シートコレクションNW Vol.1」は、日常清掃で美観を維持できるNW(ノーワックス)の機能性はそのままに、トレンドを取り入れたデザインバリエーションにより、用途に応じて使いやすくなりました。
ビニル床タイルでは、2022年4月発売のLHT(ラグジュアリーハードタイル)「タフテックタイル」を開発しました。優れた防汚性能と下地不陸隠蔽性を持ち、従来のビニル床タイルとセラミックタイルの長所を兼ね備えた、高い機能性を持つ新しい床材です。「タフテックタイル」は、今までにない「新・第3の床材」として、商業施設から住宅まで様々な場所に提案してまいります。
カーペット関連では、「GXシリーズ」に、ニットのざっくりとした質感と糸の重なりをパイルの凹凸で表現し、カジュアルでぬくもりのある空間を演出する「GX-2650 ワッフルニット」、自然を想起させる質感と色彩に、直線のパターンを組み合わせたデザインの「GX-3150 ヘイズピーク」、自然の経年美を質感豊かに表現した「GX-3350 ウィズタイム」、空間に広がりを演出する1000mm×1000mmのダイナミックなデザインで、マーブリング技法の雄大な流れを表現した「GX-6150L グランフロー」、空間と調和する絣調のデザインで、3つの品番を組み合わせることで穏やかなグラデーションに仕上がる「GX-9950V リンクスペース」を新しく発売しました。「MTEシリーズ」では、GX-3350 ウィズタイムの柄に特殊エンボス加工を施し、より深い陰影を与える「MT-3350(受注生産品)」を追加しました。
カーテン関連では、2021年6月に住宅向けオーダーカーテンの見本帳「fuful(フフル)2021-2023」を発売しました。前作に引き続き、ユーザーにインテリアファブリックを選ぶ楽しさをお届けする、バリエーション豊かなラインアップにしました。また、ニーズの高い遮光機能品や防炎機能品も充実のラインアップとなっております。
壁装材関連では、ビニル壁紙「パワー1000」と「不燃認定壁紙1000」を発売しました。「パワー1000」では、SIAA認証を取得した抗ウイルス壁紙を新たに収録したほか、軽量ストレッチや汚れ防止などの人気の高い機能性壁紙の充実を図りました。また、新たにインクジェット壁紙(受注生産品)を収録し、様々な空間の一面を彩る個性的な空間づくりが可能となっております。「不燃認定壁紙1000」は、無地柄を中心に厳選した250点を収録した見本帳です。豊富なカラーパレットのほか、機能性壁紙を拡充いたしました。また、施工性に配慮した「厚みのある不燃認定壁紙」をさらに充実させております。