有価証券報告書-第77期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/17 15:00
【資料】
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【項目】
137項目

経営上の重要な契約等

(1)エラストマー事業の会社分割及び承継会社の株式譲渡について
当社は、2021年5月11日開催の取締役会において、当社の子会社として新たに設立する日本合成ゴム分割準備株式会社に当社のエラストマー事業を吸収分割の方法により承継させた上で、日本合成ゴム分割準備株式会社の全株式をENEOS株式会社に譲渡することを決定し、同日付で、ENEOS株式会社との間で株式譲渡契約書を締結いたしました。
なお、2022年4月1日にENEOS株式会社への株式譲渡は完了いたしました。
その主な内容は、次のとおりであります。
①株式譲渡の決定の理由
エラストマー事業につきましては、合成ゴムの国内ナンバーワン企業として、SSBR(溶液重合ブタジエン・スチレンゴム)をはじめとする高付加価値合成ゴムの分野を中心に、高い技術力を持ち、国際的な信頼を獲得しておりますが、グローバル競争も激化するなど、事業環境は厳しさを増している状況です。そのような環境下で、収益改善策と事業構造改革に取り組みつつ、戦略的アプローチの見直しを進めてきた結果、エラストマー事業が今後も成長し続けるためには、事業体制の抜本的な変革が必要であるとの結論に至りました。
こうした状況を踏まえ、日本最大の総合エネルギー・資源・素材企業として、石油化学製品の製造・販売を高い技術力とより大きな事業規模でグローバルに展開し、高付加価値製品のラインアップ強化に積極的に取り組むENEOSホールディングス傘下のENEOS株式会社に対象事業を譲渡することが、エラストマー事業の持続的な発展のために最適であると判断したためです。
②譲渡する相手会社の名称
ENEOS株式会社
③譲渡の時期
2022年4月1日
④譲渡する子会社の名称及び事業内容
名称:日本合成ゴム分割準備株式会社
事業内容:合成ゴム及びそれに付帯する製品の製造・販売
⑤譲渡する株式の数及び売却後の持分
譲渡する株式の数:1,001株(持分比率:100%)
譲渡後の持分:0株(持分比率:0%)
(2)持分法適用会社の異動について
当社は、2021年5月11日開催の取締役会において持分法適用会社である錦湖ポリケム株式会社(所在地:大韓民国ソウル特別市)の当社が保有する全株式をKumho Petrochemical Co., Ltd.(所在地:大韓民国ソウル特別市、以下「KKPC」)に譲渡し、合弁契約を解消することを決議いたしました。
その主な内容は、次のとおりであります。
①株式譲渡の決定の理由
錦湖ポリケム株式会社は、1985年に当社とKKPCとの合弁会社として設立され、主にエチレン・プロピレンゴムの製造および販売を行ってきました。設立当初から、同社の製品は、自動車業界に向けてなくてはならない製品として認識されています。
当社は、現在の事業環境を踏まえて、各事業において戦略の見直しを行っており、当該事業が成長し続けるためには、適切な規模での経営資源の投入を検討するなどの事業変革が必要であり、KKPCの単独資本下で迅速な意思決定を可能にすることが企業価値向上につながると判断し、錦湖ポリケム株式会社における合弁契約を解消することでKKPCと合意に至りました。
②譲渡する相手会社の名称
Kumho Petrochemical Co., Ltd.
③譲渡の時期
2021年7月1日
④譲渡する株式の名称及び事業内容
名称:錦湖ポリケム株式会社
事業内容:エチレン・プロピレンゴムの製造及び販売
⑤譲渡する株式の数及び売却後の持分
譲渡する株式の数:2,150,000株(持分比率:50.00%)
譲渡後の所有株式数:0株(持分比率:0%)
(3)Inpria Corporationの株式の取得による完全子会社化について
当社は、2021年9月17日の決議(2021年9月13日の取締役会決議に基づく代表取締役CEOへの一任による決議)においてInpria Corporationの株式の取得による完全子会社化を決定し、同日付で取得に関する契約を締結いたしました。
詳細については連結財務諸表注記「8.企業結合及び非支配持分の取得」をご参照ください。