四半期報告書-第82期第1四半期(平成27年4月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/08/11 10:45
【資料】
PDFをみる
【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループ関連業界は、国内企業の収益や雇用環境に改善がみられたことや、海外景気の持ち直しなどから、全体として緩やかな回復基調が続きました。また、原油価格及びナフサ価格は下落しておりますが、円安の影響により、一部の原材料価格は緩やかな上昇がみられました。
このような環境のもと当社グループは、新製品の投入や高機能性製品の拡販を継続するとともに、海外市場の開拓や国内各市場・各地域で積極的な販売活動を展開してまいりました。
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、工業関連の売上増加が寄与し、6,302百万円(前年同四半期比2.0%増)となりました。また利益面につきましては、コスト低減に努めてまいりました結果、営業利益は237百万円(前年同四半期比103.6%増)、経常利益は253百万円(前年同四半期比95.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は111百万円(前年同四半期比119.4%増)となりました。
売上状況につきましては次のとおりであります。
なお、セグメントごとの業績につきましては、当社グループの事業は、報告セグメントが「接着剤及びシーリング材事業」のみであるため、売上状況を内部管理上の区分である市場別に区分して記載しております。
① 建築土木関連市場
前連結会計年度に発売を開始しました「セメダインフロアロック110」を当市場へ投入し、拡販に努めてまいりました。しかしながら、前連結会計年度までの新設住宅着工件数の減少が、当第1四半期連結累計期間の建築用シーリング材や内外装工事用接着剤の売上に影響し、売上高は2,786百万円(前年同四半期比2.8%減少)となりました。
② 工業関連市場
円安や海外景気の持ち直しなどを背景に、海外の自動車産業向け及び海外の電子部品産業向けの売上が伸長いたしました。更に、注力してまいりました導電性接着剤をはじめとした機能性接着剤の売上が堅調に推移し、売上高は2,549百万円(前年同四半期比8.3%増加)となりました。
③ 一般消費者関連市場
「セメダインnu~no!(ぬ~の!)」など新製品の投入で拡販を図るなど積極的な販売活動を行いましたが、激しい価格競争の影響などもあり、売上高は前年同四半期並みの936百万円(前年同四半期比0.3%増加)となりました。
④ その他
その他の売上は不動産賃貸収入であります。賃貸収入は30百万円(前年同四半期比18.5%増加)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度と比較し372百万円減少し、20,456百万円となりました。これは主に、配当金及び法人税等の支払いにより、現金及び預金が440百万円減少したことによるものであります。
② 負債
当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度と比較し427百万円減少し、9,585百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が335百万円減少したことによるものであります。
③ 純資産
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度と比較し54百万円増加し、10,870百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上などにより、利益剰余金が37百万円増加したことによるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
なお、当社では、会社の財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針については、特に定めておりません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は200百万円であります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因
前事業年度の有価証券報告書の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。
(6) 経営戦略の現状と見通し
前事業年度の有価証券報告書の記載から重要な変更又は新たな発生はありません。