有価証券報告書-第50期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/18 9:10
【資料】
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【項目】
96項目

研究開発活動

当社グループにおける研究開発活動は、当社デベロップセンターが主体となり、包装フィルムと充填機械の統合による液体包装システムの開発に力を注いでおります。特に、液体充填用フィルムについては「tlfシリーズ」の機能性をさらに高めるため基礎研究を行い、時代のニーズを的確にとらえ新製品や可能性を拓くソリューションにも積極的に取り組んでおります。また、各種製品の性能アップ、環境対応につながる新製品やリニューアル等、より付加価値を追求した商品・システムの開発を行っております。
当連結会計年度における研究開発活動の概要は次のとおりであります。
<「新フィルム」の開発>当社グループの液体充填包装技術・理論を結集し、環境に配慮した高機能・高付加価値の液体包装フィルムや、液体充填時のさらなる生産性向上とシール性向上を実現させるべく開発を行っております。「tlfシリーズ」のさらなる機能性向上を追求し、「ホットパック対応フィルム」「超高速液体充填用フィルム」の開発に取り組み、昨年秋に開催された2014東京国際包装展(TOKYO PACK 2014)に参考出品いたしました。
今後は、環境に配慮し低エネルギーで生産可能なフィルム開発や、バイオマスプラスチック等の新しいマテリアルを活用した開発にも取り組んでまいります。
<「ぷちっとパウチ」の開発>小袋包装製品につきましては、様々な商品に添付され、開封性や機能性の向上を求められる声が多くなってきております。
今後の高齢化社会を見据え、より開封を簡単にした新しい包装形態の開発に取り組み、昨年秋に開催された2014東京国際包装展(TOKYO PACK 2014)に「ぷちっとパウチ専用充填機」を参考出品いたしました。
今後は、製品化を目指してさらなる利便性の追求及び改良を行ってまいります。
お客様の多様なニーズに幅広くお応えするため、充填時のシール面への夾雑物の噛み込みを防止する夾雑物対応ユニットの開発に取り組み、昨年秋に開催された2014東京国際包装展(TOKYO PACK 2014)に「スクイーズボード」を参考出品いたしました。
今後は、さらなる夾雑物充填適性向上を目指して開発を行ってまいります。
当社グループの強みであります「フィルム・機械・オペレーション」の融合によるお客様へのフルサポートサービスを実現すべく、DANGANのインテリジェント化の開発を進めております。トレーサビリティー強化を目的にロギング・システム「DRS(Dangan Recorder System)」を昨年秋に開催された2014東京国際包装展(TOKYO PACK 2014)に参考出品いたしました。
今後は、情報ネットワーク機能等、さらなる機能を追加し、液体包装のトータルソリューションサービスの開発に取り組んでまいります。
フィルム分野の研究開発費につきましては、市場占有率の高い液体包装フィルムを中心に新製品の開発と改良に使用し、包装機械分野の研究開発費につきましては、フィルム販売促進に大きく貢献することから包装機械及びそれら関連する分野に使用しております。なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は3億26百万円となっております。
上記金額には消費税等は含まれておりません。