四半期報告書-第74期第2四半期(平成28年7月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/11/10 15:22
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【項目】
30項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、公共投資や住宅着工などが堅調に推移する一方、中国経済の減速や、英国のEU離脱問題などの影響により円高が進むなど、引き続き不透明な状況で推移いたしました。
建設業界及び合成樹脂加工品業界におきましては、需要の伸び悩みや販売競争の激化、労働力不足等により引き続き厳しい状況が続いております。
当社グループはこのような状況の下、営業力の強化と積極的な販売活動に努めてまいりました結果、当第2四半期連結累計期間の連結売上高は、100億85百万円(前年同期比1.9%増)となりました。
損益面につきましては、当第2四半期連結累計期間においても徹底したコストダウン及び諸経費の削減などの諸施策を実施してまいりました結果、営業利益は11億86百万円(前年同期比82.0%増)、経常利益は11億75百万円(前年同期比71.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億96百万円(前年同期比84.1%増)となりました。
セグメント別の状況は次のとおりです。
[合成樹脂加工品事業]
主力の建材製品は、住宅資材、壁装用品及び輸出用床材が売上増となりましたが、国内床材及び防水資材は売上減となりました。また、産業資材製品は、車両用床材及び欧米向けフィルムが売上減となりました。
この結果、売上高は99億1百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は10億47百万円(前年同期比109.6%増)となりました。
[不動産賃貸事業]
不動産賃貸料収入は、売上高は1億84百万円(前年同期比7.0%減)、営業利益は1億39百万円(前年同期比8.4%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末より10億71百万円減少し、202億25百万円となりました。その主な原因といたしましては、現金及び預金が7億28百万円、受取手形及び売掛金が2億61百万円それぞれ減少したことによるものです。
負債の部では、前連結会計年度末より11億93百万円減少し、76億37百万円となりました。その主な原因といたしましては、電子記録債務が1億3百万円、短期借入金が7億53百万円、長期借入金が1億96百万円それぞれ減少したことによるものです。
純資産の部では、前連結会計年度末より1億22百万円増加し、125億87百万円となりました。その主な原因といたしましては、その他有価証券評価差額金が63百万円、為替換算調整勘定が1億3百万円それぞれ減少したものの、利益剰余金が2億83百万円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ7億28百万円減少し、41億70百万円となりました。当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況と原因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、8億44百万円(前年同四半期収入8億3百万円)となりました。これは主に仕入債務の減少及び法人税等の支払がありましたが、税金等調整前四半期純利益及び減価償却費によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、89百万円(前年同四半期支出3億33百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、14億57百万円(前年同四半期支出4億26百万円)となりました。これは主に短期借入金及び長期借入金の返済による支出、自己株式の取得による支出及び配当金の支払額によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億36百万円です。