有価証券報告書-第200期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 11:27
【資料】
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【項目】
134項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境は改善基調で推移し、一部に弱さは見られるものの全体としては緩やかな景気回復が続きました。一方で海外は、中国の景気減速や国際情勢不安に起因した世界経済の下振れ等、引き続き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、半導体製造装置向け製品の需要が回復した高機能製品部門と海外需要が堅調に推移した自動車部品部門を中心に売上高が増加したため、当社グループの売上高は前連結会計年度に対し7.2%増の1,704億30百万円となりました。
一方利益面では、営業利益が151億4百万円、経常利益が154億80百万円と前連結会計年度と比較し、それぞれ31.4%、19.9%の増加となりましたが、当連結会計年度において、君津ロックウールの固定資産の減損損失31億11百万円を特別損失に計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は66億69百万円と前連結会計年度と比較し、11.5%の減少となりました。
当連結会計年度のセグメント別売上高の状況は以下のとおりです。
なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較は変更後の区分により作成した情報に基づいて記載しております。
プラント向け工事・販売については、建設工事が増加したため、売上高は前連結会計年度に対し6.9%増の514億53百万円となりました。
工業製品については、足もとの景気が緩やかに回復する中、シール材製品、ふっ素樹脂製品の需要が増加基調にあるため、売上高は前連結会計年度に対し7.0%増の408億36百万円となりました。
高機能製品については、半導体・液晶製造装置向け関連製品の需要が増加したため、売上高は前連結会計年度に対し9.9%増の155億9百万円となりました。
自動車部品については、北米、欧州を中心に海外需要が堅調に推移し、海外売上が増加したため、売上高は前連結会計年度に対し12.2%増の355億33百万円となりました。
建材については、巻き付け耐火被覆など工事物件の完成が売上に寄与したため、売上高は前連結会計年度に対し微増の270億97百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して53億39百万円増加し198億円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は134億24百万円(前年同期は85億71百万円の獲得)となりました。
これは、法人税等の支払額47億42百万円、たな卸資産の増加8億79百万円等により資金が減少しましたが、税金等調整前当期純利益122億74百万円、減価償却費45億98百万円等により資金が増加したことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は44億43百万円(前年同期は41億15百万円の支出)となりました。
これは、有形固定資産の取得による支出40億70百万円等により資金が減少したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は37億17百万円(前年同期は15億56百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額22億71百万円、長期借入金の返済による支出6億75百万円等により資金が減少したことによります。