- #1 サステナビリティに関する考え方及び取組(連結)
特殊鋼、ロール、配管機器(配管)、自動車鋳物
磁性材料(磁材)、パワーエレクトロニクス(パワエレ)、電線、自動車部品
以上のとおり、2022年10月31日開示の金属材料事業本部(国内事業所)及び機能部材事業本部(国内事業所)の内容に対して、2023年度の新体制移行に合わせた事業部毎の国内事業の再評価を行った結果、当該事業の戦略について、各リスクと機会への対応を検証し、当社戦略はレジリエンスを有していることが確認できました。
2023/06/29 13:46- #2 主要な販売費及び一般管理費
※2.販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額
| 前事業年度(自 2021年4月1日至 2022年3月31日) | 当事業年度(自 2022年4月1日至 2023年3月31日) |
研究開発費 | 8,420 | 8,156 |
のれん償却費 | 2,586 | 2,586 |
貸倒引当金繰入額 | △116 | - |
2023/06/29 13:46- #3 事業の内容
当社グループにおける主要な関係会社の位置づけは概ね次のとおりであります。
事業区分 | 主要製品 及び 主要な関係会社 |
(主要な関係会社)(株)プロテリアルファインテック、(株)アルキャスト、(株)九州テクノメタル、Waupaca Foundry, Inc.、Namyang Metals Co.,Ltd.、Ward Manufacturing, LLC、HNV Castings Private Limited、Proterial America, Ltd.、Proterial Europe GmbH、博邁立鋮投資(上海)有限公司、博邁立鋮金属材料(蘇州)有限公司 |
磁性材料・パワーエレクトロニクス | (主要製品)<磁性材料>希土類磁石[NEOMAX]、フェライト磁石、その他各種磁石およびその応用品<パワーエレクトロニクス>軟磁性材料(アモルファス金属材料[Metglas]、ナノ結晶軟磁性材料[ファインメット]、ソフトフェライト)およびその応用品、セラミックス製品 |
(主要な関係会社)(株)NEOMAX近畿、NEOMAXエンジニアリング(株)、(株)NEOMAX九州、(株)三徳、San Technology, Inc.、Pacific Metals Co., Ltd.、PT. NEOMAX MAGNETIC TECHNOLOGIES INDONESIA、博邁立鋮科環磁材(南通)有限公司、Taigene Metals Ind. Co., Ltd.(*)、(株)プロテリアルフェライト電子、Proterial America, Ltd.、Proterial Hong Kong Limited、Proterial Europe GmbH、Proterial Asia Pacific Pte. Ltd.、Proterial (Thailand) Ltd.、博邁立鋮投資(上海)有限公司、Metglas, Inc. |
(注)1.*印の会社は、持分法適用会社であります。
2023/06/29 13:46- #4 事業等のリスク
これに対し当社グループでは、大規模地震などを想定したBCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)の策定及びその訓練や見直しを継続的に実施するとともに、災害発生時における従業員やその家族の安全をインターネット経由で確認するための安否確認システムを整備しております。また、在宅勤務をはじめとするテレワーク環境を構築し、災害時や感染対策下での安定した労働環境の整備に取り組んでおります。
(13)有形固定資産やのれん等の固定資産の減損損失に係るリスク
当社グループは、事業の維持・成長又は新たな事業機会の獲得のために、継続的な設備投資を必要とし、また他社の事業買収等も必要に応じて実施しています。特にこれまでの大型設備投資のフル戦力化と効果の早期刈り取りを継続するとともに、新たな設備投資については、高成長・高収益分野に重点配分する精選投資を実行しております。また、当社グループは過去に行った設備投資や他社の事業買収等に伴い多額の固定資産を保有しております。そのため、当社グループが現在保有しているもののほか将来保有する固定資産について、外部環境の変化等により投資額の回収が見込めなくなった場合には減損損失として計上する可能性があり、当社グループの業績又は財務状況に影響を与える可能性があります。これに対し当社グループでは、重要な投資に関して、事業戦略との整合性、市場等の動向、事業リスク、技術や生産性の改善計画の妥当性、投資金額及び投資計画の妥当性等多面的かつ全社的な視点に基づき、事前に投資委員会で審査を行ったうえで経営会議や取締役会で審議しております。また、投資決定後も定期的にフォローアップを行い、市場環境や内部状況の変化を把握しながら、投資計画の加速や変更を行っております。
2023/06/29 13:46- #5 従業員の状況(連結)
セグメントの名称 | 従業員数(人) |
素形材製品 | 6,334 | [1,419] |
磁性材料・パワーエレクトロニクス | 5,503 | [2,470] |
電線材料 | 7,865 | [1,547] |
(注)従業員数は、就業人員数(当社グループからグループ外への出向者を除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時従業員(パートタイマー、嘱託契約の従業員及び派遣社員等)は、[ ]内に当連結会計年度の平均を外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
2023/06/29 13:46- #6 注記事項-のれん及び無形資産、連結財務諸表(IFRS)(連結)
注9.のれん及び無形資産
のれん及び無形資産の帳簿価額の増減及び取得原価並びに償却累計額及び減損損失累計額は以下のとおりであります。
2023/06/29 13:46- #7 注記事項-セグメント情報、連結財務諸表(IFRS)(連結)
当社グループは、事業に基づいた金属材料事業本部、機能部材事業本部の2事業本部制を採用しており、それぞれ取り扱う製品・サービスについて国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
この事業本部制のもと、4つの事業セグメントが構成されており、金属材料事業本部は特殊鋼製品及び素形材製品から構成され、機能部材事業本部は磁性材料・パワーエレクトロニクス及び電線材料から構成され、これを報告セグメントとして位置付けております。
それぞれの報告セグメントに含まれる主な製品・サービスは以下のとおりであります。
2023/06/29 13:46- #8 注記事項-報告企業、連結財務諸表(IFRS)(連結)
株式会社プロテリアル(以下、「当社」という。)は日本に拠点を置く株式会社であり、その株式を公開しておりましたが、2022年12月29日に非公開化しております。また、2023年1月4日付で日立金属株式会社は株式会社プロテリアルへ商号変更しております。
本社の住所は東京都江東区豊洲五丁目6番36号であります。当社の連結財務諸表は、当社及び子会社(以下、「当社グループ」という。)、並びにその関連会社及び共同支配企業に対する持分により構成されております。当社グループからなる企業集団は、特殊鋼製品、素形材製品、磁性材料・パワーエレクトロニクス及び電線材料の事業活動を展開しております。
2023/06/29 13:46- #9 注記事項-売上収益、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(1)収益の分解
当社グループは、注4.セグメント情報に記載のとおり、「特殊鋼製品」「素形材製品」「磁性材料・パワーエレクトロニクス」「電線材料」の4つを報告セグメントとしております。また、売上収益は製品・サービス別の事業に分解しております。これらの分解した売上収益と各報告セグメントの売上収益との関係は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
2023/06/29 13:46- #10 注記事項-子会社及び関連会社、連結財務諸表(IFRS)(連結)
(2023年3月31日現在)
名 称 | 住 所 | 主要な事業の内容 | 議決権の所有割合(%) |
(株)プロテリアル安来製作所 | 島根県安来市 | 特殊鋼製品 | 100.0 |
(株)NEOMAX近畿 | 兵庫県養父市 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
NEOMAXエンジニアリング(株) | 群馬県高崎市 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
(株)プロテリアルフェライト電子 | 鳥取県鳥取市 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
(株)NEOMAX九州 | 佐賀県武雄市 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
(株)三徳 | 兵庫県神戸市東灘区 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
(株)プロテリアルファインテック | 三重県桑名市 | 素形材製品 | 100.0 |
(株)プロテリアルソリューションズ | 埼玉県熊谷市 | 不動産事業等 | 100.0 |
Metglas, Inc. | 米国サウスカロライナ | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
Proterial Korea Co., Ltd. | 韓国京畿道 | 各種製品の製造及び販売 | 100.0 |
San Technology, Inc. | フィリピンカビテ | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
名 称 | 住 所 | 主要な事業の内容 | 議決権の所有割合(%) |
Pacific Metals Co., Ltd. | 韓国慶北 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
PT. NEOMAX MAGNETIC TECHNOLOGIES INDONESIA | インドネシアバンテン | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 100.0 |
博邁立鋮科環磁材(南通)有限公司 | 中国江蘇省 | 磁性材料・パワーエレクトロニクス | 66.0 |
Waupaca Foundry, Inc. | 米国ウィスコンシン | 素形材製品 | 100.0 |
2023/06/29 13:46- #11 注記事項-重要な会計方針、連結財務諸表(IFRS)(連結)
なお、見積耐用年数及び減価償却方法等は、各年度末に見直しを行い、変更があった場合は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
(7)のれん及び無形資産
① のれん
2023/06/29 13:46- #12 研究開発活動
セグメントの名称 | 研究主要課題 | 研究開発費 |
素形材製品 | 高級ダクタイル鋳鉄製品、輸送機向け鋳鉄製品、排気系耐熱鋳鋼部品、管継手・バルブその他の設備配管機器の開発 | 2,607 |
磁性材料・パワーエレクトロニクス | 高性能磁石、情報端末用高周波部品部材、アモルファス金属材料・ナノ結晶軟磁性材料、その他各種磁石及びセラミックス製品並びにそれらの応用製品等の開発 | 1,720 |
電線材料 | 産業用・車輌/自動車用・機器用、医療用等の各種電線及び巻線に関連する材料、製造プロセス技術及び接続技術、並びに自動車用電装部品・ホース、工業用ゴム等の開発 | 4,356 |
なお、当連結会計年度のセグメント毎の研究開発活動の主要な成果は、次のとおりであります。当社は、これらの成果が、これから電動化(xEV*1)への転換が進んでいくことが見込まれる自動車関連分野のほか、産業インフラ及びエレクトロニクス関連分野における製品の軽量化、低燃費・省エネルギー化、脱炭素といった環境課題及び社会課題に貢献することを期待しております。
セグメントの名称 | 主要な成果 |
素形材製品 | ・3種類のニッケル基合金材を本体材質にもつバルブを商品化しました。材質は、酸化性,還元性の両環境で優れた耐食性を示すASTM A494 Gr.CW12MW(当社商品名MA276、ハステロイC-276相当)、MA276よりさらに酸化性環境での耐食性が優れているASTM A494Gr.CX2MW(当社商品名MA22、ハステロイC-22相当)、耐局部性腐食を高めた当社のオリジナル合金であるMAT21®です。生成過程で腐食性流体を取り扱っている石油化学基礎製品、誘導品工場でのプロセスで使用されます。 |
磁性材料・パワーエレクトロニクス | ・これまで蓄積してきた独自の粉末冶金技術を発展させ、新たなモーター用磁性楔を開発しました。本製品の高い透磁率や信頼性により、モーターのさらなる低損失・高効率化を実現することで、社会の電力消費およびCO2排出量の低減に貢献します。・当社の高性能フェライト磁石NMF®15を適用したモーター(以下、フェライト磁石モーター)を最適化設計することで、ネオジム磁石を使用したxEV用駆動モーターと同等レベルの出力が得られることを、シミュレーションで確認しました。フェライト磁石モーターは、レアアースであるネオジムのほか、特に資源量が限られるジスプロシウムやテルビウムを使用しないため、拡大するxEV需要に対し、資源リスクの軽減とコストの抑制が期待できます。 |
電線材料 | ・電線・ケーブルの脱炭素化に向け、従来比でCO2排出量約25%削減可能なキャブタイヤケーブルを開発しました。シラン架橋技術を適用し、製造工程(原材料購入・製品製造)で排出されるCO2*4を低減可能にしました。・高いすべり性と耐薬品性を兼ね備えた医療用シリコーンケーブル「SilMED」に、新たなUV-C殺菌処理耐性を付加したシリコーンケーブルを開発しました。本コーティング技術は、医療用電線ケーブルだけでなく、各種要滅菌医療機器への応用が期待できます。 |
※1電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)の総称です。
2023/06/29 13:46- #13 税効果会計関係、財務諸表(連結)
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳
| | 前事業年度(2022年3月31日) | | 当事業年度(2023年3月31日) |
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 | | △21.2 | | △17.3 |
のれん償却 | | 1.9 | | 2.3 |
法人税額の特別控除額 | | △0.5 | | △2.1 |
なお、当社の繰延税金資産の回収可能性を見直した結果、繰延税金資産に係る評価減が増加したことを主たる要因に当期の実際負担税率は法定実効税率より悪化しています。
2023/06/29 13:46- #14 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
当連結会計年度末における当社グループの財政状態として、連結財政状態計算書における増減を分析すると、以下のとおりであります。
資産合計は1,064,575百万円で、前連結会計年度末に比べ5,120百万円減少しました。流動資産は558,298百万円で、前連結会計年度末に比べ12,157百万円減少しました。これは主に売上債権が19,006百万円、棚卸資産が17,514百万円増加した一方、現金及び現金同等物が48,449百万円減少したこと等によるものです。非流動資産は506,277百万円で、前連結会計年度末に比べ7,037百万円増加しました。これは主にのれん及び無形資産が6,989百万円増加したこと等によるものです。
負債合計は868,301百万円で、前連結会計年度末に比べ329,724百万円増加しました。これは主に短期借入金が57,002百万円減少した一方、償還期長期債務及び長期債務が244,279百万円、その他の金融負債が139,228百万円増加したこと等によるものです。資本合計は196,274百万円で、前連結会計年度末に比べ334,844百万円減少しました。これは主に利益剰余金が23,357百万円、為替円安により在外営業活動体の換算差額が増加したこと等により、その他の包括利益累計額が24,035百万円増加した一方、自己株式が380,873百万円減少したこと等によるものです。
2023/06/29 13:46- #15 設備投資等の概要
当社グループは、生産能力増強及び合理化による競争力強化のための投資を優先的に行いました。当連結会計年度の設備投資(有形固定資産及び無形資産の購入ベースの数値。使用権資産の計上額を含む。)のセグメント別内訳は次のとおりであります。
| 当連結会計年度 |
素形材製品 | 7,873 |
磁性材料・パワーエレクトロニクス | 5,085 |
電線材料 | 6,161 |
特殊鋼製品では、国内における電子材料分野の生産体制の構築及び工具鋼分野・産機材分野の生産設備の合理化を
行っております。
2023/06/29 13:46- #16 連結財政状態計算書(IFRS)(連結)
①【連結財政状態計算書】
| | | | (単位:百万円) |
有形固定資産 | 8,10 | 330,966 | | 324,752 |
のれん及び無形資産 | 9 | 118,655 | | 125,644 |
繰延税金資産 | 11 | 10,448 | | 12,333 |
2023/06/29 13:46- #17 重要な会計上の見積り、財務諸表(連結)
(2)会計上の見積り内容に関する理解に資する情報
連結財務諸表注記「注2.作成の基礎」、「注3.主要な会計方針についての概要 (10)非金融資産の減損」、「注8.有形固定資産」及び「注9.のれん及び無形資産」に同一の内容を記載しているため、注記を省略しております。
2.繰延税金資産の回収可能性
2023/06/29 13:46- #18 重要な会計方針、財務諸表(連結)
消費税及び地方消費税の会計処理は税抜方式を採用しております。
(2)のれんの償却に関する事項
のれんの償却については、個々の投資ごとに投資効果の発現する期間を見積もり、計上後20年以内の期間で均等償却しております。
2023/06/29 13:46