有価証券報告書-第116期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/30 14:31
【資料】
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【項目】
118項目

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、「他社を差異化する製品および技術・サービスを開発提供し、企業価値を高め、豊かな社会の創造に貢献する」という経営理念のもと、絶対優位な新技術の開発を研究開発方針と位置付け、研究部門、製造部門及び営業部門が一体となって諸課題の推進に邁進してまいりました。
当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は523百万円であり、事業部門別の研究開発活動及び成果は次のとおりです。
合金鉄事業におきましては、SLPフェロマンガンの原料である予備還元鉱の自製化に関する技術開発を行いました。また、高炭素フェロマンガンの主原料であるコークスの特性評価等を行い、電気炉の高位安定操業に貢献しました。
機能材料事業におきましては、自動車排ガス触媒用セリア・ジルコニアの開発に注力しており、今回、酸素の吸収・放出速度を大幅に向上した新コンセプト品を開発しました。複雑なエンジン制御によって変化する排ガス組成に素早く応答できるようになり、排ガス浄化性能の著しい向上が認められました。リチウムイオン電池(LIB)の正極材料であるマンガン酸リチウムの開発については、更なる高容量・高寿命化、生産性向上の研究を行っています。
環境システム事業におきましては、クロム、ほう素資源リサイクル事業等、顧客の要望に迅速に応えられる各種試験・研究を続けております。用水系事業では、燃料電池用純水製造装置の構築に向けた研究を進めております。