四半期報告書-第96期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/11 9:16
【資料】
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【項目】
30項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループの経営環境は大きな変化はなく推移しました。
日本におきましては、建築・土木関連の需要の盛り上がりが見えてきているものの、足元の出荷には結びついておらず、実需見合いの生産・販売に努めております。また、造船所からの船尾骨材の受注は、数量・価格ともに厳しい状況が続いております。
連結子会社を有する韓国、タイ国、また持分法適用関連会社を有する米国、バーレーン王国、サウジアラビア王国におきましては、いずれも2014年1月~3月の業績が当第1四半期連結累計期間に反映されます。
韓国のワイケー・スチールコーポレーションでは建設需要と鉄筋販売価格の低迷により厳しい業況が続いております。一方、タイ国のサイアム・ヤマト・スチールカンパニーリミテッドでは昨年からの受注残に対する出荷もあり、一定の収益を確保いたしました。
また、米国の持分法適用関連会社につきましては、寒波の影響を受けたものの、概ね順調に推移しました。バーレーン王国の持分法適用関連会社スルブカンパニーBSC(c)では、厳しい販売競争を続けており、製販一体となって拡販に取り組んでおります。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、前第1四半期連結累計期間と比べ1,396百万円減の46,278百万円となりました。利益につきましては、営業利益は前第1四半期連結累計期間と比べ76百万円増の2,528百万円、経常利益は前第1四半期連結累計期間と比べ773百万円減の4,889百万円、四半期純利益は前第1四半期連結累計期間と比べ23百万円増の2,813百万円となりました。
セグメントごとの業績は、次のとおりです。
鉄鋼事業(日本)
建築・土木関連の需要の盛り上がりが見えてきているものの、足元の出荷には結びついておらず、実需見合いの生産・販売に努めております。また、造船所からの船尾骨材の受注は、数量・価格ともに厳しい状況が続いております。以上により、当事業の売上高は前第1四半期連結累計期間と比べ117百万円増の12,185百万円、セグメント利益(営業利益)は前第1四半期連結累計期間と比べ655百万円増の1,430百万円となりました。
鉄鋼事業(韓国)
建設需要と鉄筋販売価格の低迷により厳しい業況が続いており、当事業の売上高は前第1四半期連結累計期間と比べ1,086百万円減の12,193百万円、セグメント損失(営業損失)が1,046百万円(前第1四半期連結累計期間はセグメント損失(営業損失)778百万円)となりました。
鉄鋼事業(タイ国)
昨年からの受注残に対する出荷もあり、一定の収益を確保いたしました。以上により、当事業の売上高は前第1四半期連結累計期間と比べ897百万円減の20,091百万円、セグメント利益(営業利益)は前第1四半期連結累計期間と比べ456百万円減の2,181百万円となりました。
軌道用品事業
当事業の売上高は前第1四半期連結累計期間と比べ466百万円増の1,740百万円、セグメント利益(営業利益)は前第1四半期連結累計期間と比べ171百万円増の327百万円となりました。
その他
その他の売上高は前第1四半期連結累計期間と比べ3百万円増の66百万円、セグメント損失(営業損失)が41百万円(前第1四半期連結累計期間はセグメント利益(営業利益)4百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、受取手形及び売掛金の減少等により、前連結会計年度末に比べ4,830百万円減少の305,405百万円となりました。
負債につきましては、支払手形及び買掛金の減少等により、前連結会計年度末に比べ2,226百万円減少の48,328百万円となりました。
また、純資産につきましては、四半期純利益の増加、配当金の支払による減少の他、為替換算調整勘定が4,882百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ2,604百万円減少の257,077百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローが8,255百万円増加し、投資活動によるキャッシュ・フローが7,077百万円減少し、財務活動によるキャッシュ・フローは536百万円減少しました。これに資金に係る換算差額の減少357百万円を加えた結果、前連結会計年度末に比べ283百万円増加し、当第1四半期連結会計期間末の資金残高は15,768百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において、営業活動による資金の増加は8,255百万円であり、前第1四半期連結累計期間に比べ7,179百万円増加しました。これは主に、当第1四半期連結累計期間において、売上債権の増減額が2,066百万円(前第1四半期連結累計期間は△4,659百万円)であったこと等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において、投資活動による資金の減少は7,077百万円であり、前第1四半期連結累計期間に比べ5,187百万円減少しました。これは主に、当第1四半期連結累計期間において、定期預金の預入による支出が△9,151百万円(前第1四半期連結累計期間は△13,114百万円)であったこと等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第1四半期連結累計期間において、財務活動による資金の減少は536百万円(前第1四半期連結累計期間は1,459百万円の増加)でありました。これは主に、当第1四半期連結累計期間において、短期借入金の純増減額が500百万円(前第1四半期連結累計期間は2,403百万円)であったこと等によります。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5百万円であります。