有価証券報告書-第50期(平成25年3月1日-平成26年2月28日)

【提出】
2014/05/23 9:09
【資料】
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【項目】
76項目

研究開発活動

当社は、産業用分野、情報通信分野、環境・エネルギー分野において、長年培ってきた電線・ケーブルの製造・加工技術をベースとして、さらなる高機能、高付加価値製品の開発・改良及びその周辺技術を取り込んだ新システムの開発に取り組んでおります。
現在の開発体制は、技術部門を中心に構成し、製造技術本部、営業本部の連携のもと、市場動向・技術動向の情報収集・分析を行い、顧客ニーズに応えたスピーディーな開発活動を推進すると共に、新規のマーケットに対しても積極的なアプローチで業績の拡大に努めております。
この結果、当事業年度に係る研究開発費の総額は15,448千円であります。
(1) 産業用分野
ファクトリーオートメーションを主とした産業用ネットワークシステムのオープン化、グローバル化が進む中、多様な顧客ニーズに対応するため、製品群の充実に努めております。
最近の動向としてその普及が加速している産業用イーサネット、高速・リアルタイムの自動検査システム等の分野において、市場ニーズに応えるべく、新材料、新技術の採用により、かつ、顧客と密着した開発体制の中で、製品群の高機能化と付加価値の向上、サービスの向上に注力しております。
例えば、オートメーション化の益々の進展や高度化に伴い、産業用ロボット等の可動配線に使用される高屈曲用ケーブルの需要が拡大傾向にありますが、ケーブルの細径化、高耐久性に加え、伝送性能のレベルアップ等の要求が高まる中、顧客のニーズにマッチしたカスタマイズ製品の開発を継続して実現しております。
(2) 情報通信分野
当社の高強度光ファイバーケーブルは、その特長である強靭性、難燃性、可とう性等の優れた機能を活かし、データセンターや大容量LAN配線システム等で多くの顧客から高い評価を得てまいりました。
また、益々多様化する顧客ニーズに応えるため、産業用分野と同様に、カスタマイズ製品の開発に注力しており、加工技術を駆使した高難燃化、複合化等に取り組み、顧客から好評を得ております。
付加価値を高め、顧客ニーズに即したカスタマイズ製品を充実させることにより、産業用分野との垣根を取り払った用途拡大と販路拡大に取り組んでまいります。
(3) 環境・エネルギー分野
太陽光発電システム給電用ケーブルは、クリーンエネルギーとしてのメガソーラー発電施設の増加と共に、生産量が拡大してまいりました。
また、スマートグリッドに使用する制御ケーブルや地震計測等の地質調査に使用する特殊ケーブル等、環境・エネルギー分野及び、防災研究分野での製品群の充実にも取り組んでおります。