有価証券報告書-第45期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/26 9:28
【資料】
PDFをみる
【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度の当社グループを取り巻く経営環境は、日本経済では設備投資をはじめ全体的には緩やかな回復基調が継続しておりますが、前上半期において国内放送市場で旺盛であった大型案件が減少したことに加え、当期に製品の値下げを行った影響もあり、国内売上は減収となりました。海外経済では全体的に緩やかな回復が持続しており、海外全体の売上はアジア地域が牽引し増収となりました。また、収益面では銅価格が高騰しており、コストアップ要因となりました。
こうしたなか、当社グループは、光製品や電子機器の新製品普及活動、AVコンソール製品などの販促活動を積極的に行うと共に、製造コストダウンや品質向上をはかるなど収益性の改善と顧客満足度の向上に努めてまいりました。
この結果、連結売上高10,456百万円(前連結会計年度比1.9%減)、営業利益1,457百万円(前連結会計年度比18.9%減)、経常利益1,502百万円(前連結会計年度比18.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,086百万円(前連結会計年度比14.0%減)となりました。
なお、当社グループの報告セグメントは所在地別の業績を基にしたものであり、その主な概要は次のとおりです。
(日 本)
日本市場は、前年同期に比して放送市場などの大型案件減少と製品の値下げの影響により売上高は6,388百万円(前連結会計年度比6.2%減)、セグメント利益は994百万円(前連結会計年度比21.7%減)となりました。
(米 国)
米国市場は営業人員増を含め販促活動に注力してまいりましたが、売上高726百万円(前連結会計年度比11.8%減)、セグメント利益34百万円(前連結会計年度比54.8%減)となりました。
(韓 国)
韓国市場は停滞が続いておりますが電設市場などへの積極的な販売活動の結果、売上高は984百万円(前連結会計年度比3.2%増)となったものの粗利益率の低下や販管費増のためセグメント利益は81百万円(前連結会計年度比6.3%減)となりました。
(中 国)
中国市場は持ち直しを見せ、売上高は1,565百万円(前連結会計年度比9.2%増)となりましたが、価格競争による収益性低下などによってセグメント利益は259百万円(前連結会計年度比18.7%減)となりました。
(シンガポール)
ASEAN地域の市場は停滞しているものの販促活動のテコ入れが奏功し、売上高は445百万円(前連結会計年度比11.8%増)、セグメント利益は42百万円(前連結会計年度比12.6%増)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益1,587百万円の計上から法人税等の支払い694百万円、配当金の支払い323百万円等の支出があり、前連結会計年度末に比して750百万円増の7,038百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動では、税金等調整前当期純利益1,587百万円の計上に対し、法人税等の支払い694百万円等の支出がありましたが、売上債権の減少269百万円もあり1,082百万円の入金超となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動では、有形・無形固定資産取得による支出163百万円がありましたが、定期預金の組替えによる入金超113百万円により46百万円の出金超となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動では、期末配当及び中間配当の支払いにより323百万円の支出超となりました。