四半期報告書-第86期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/14 9:13
【資料】
PDFをみる
【項目】
30項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府・日銀による経済・金融政策を背景に、企業収益や雇用環境の改善が進み緩やかな回復基調が続いているものの、本年4月の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動が長期化しており、一方海外においても新興国経済の成長率の鈍化や地政学リスクが顕著化するなど景気回復の下振れが懸念される状況で推移いたしました。
橋梁・鉄骨業界におきましては、橋梁は、発注量は関東圏を中心にまとまった発注がありましたが総発注量は前年同期を下回っており、鉄骨は、首都圏を中心に再開発計画物件の発注に動きが見られたものの、労務費・材料費の高騰などにより開発計画の見直しや延期などが散見される状況で推移いたしました。
このような環境のなか、鋭意受注活動を展開した結果、当第2四半期連結累計期間の受注高は総額199億3百万円(前年同四半期比10.1%増)を確保いたしました。また、売上高は一部の大型工事に進捗の遅れが発生したものの、総じて操業が順調に推移したことにより197億8千9百万円(同54.1%増)となりました。損益につきましては、営業利益1億5千万円(前年同四半期は9千7百万円の損失)、経常利益1億8千9百万円(同4千万円の損失)、四半期純利益1億7千9百万円(同4千2百万円の損失)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
― 橋梁事業 ―
当第2四半期連結累計期間の受注高は、国土交通省関東地方整備局・圏央道飯沼川高架橋上部その4工事、同東北地方整備局・東北中央自動車道野寺内橋上部工工事他の工事で90億8千8百万円(前年同四半期比30.4%増)となりました。
売上高は、国土交通省関東地方整備局・圏央道慶作前地区高架橋上部その2工事、同近畿地方整備局・那智勝浦道路天満高架橋上部工事他の工事で75億1千万円(同47.1%増)となり、これにより当第2四半期連結累計期間末の受注残高は178億2百万円(同24.5%増)となっております。
― 鉄骨事業 ―
当第2四半期連結累計期間の受注高は、(仮称)日本橋二丁目地区再開発事業 A街区工事、(仮称)大手町1-1計画B棟新築工事他の工事で101億2千万円(前年同四半期比7.3%減)となりました。
売上高は、(仮称)豊洲3-2街区ビル計画、早稲田大学 早稲田キャンパスD棟(仮称)新築工事他の工事で115億2千9百万円(同55.1%増)となり、これにより当第2四半期連結累計期間末の受注残高は179億6千3百万円(同2.2%増)となっております。
― その他 ―
当社は、その他の事業として風力発電・メガソーラー架台等による環境事業および大阪市西淀川区にある大阪事業所の未利用地部分等について賃貸による不動産事業を行っております。また、連結子会社において印刷事業等を行っております。
当第2四半期連結累計期間の受注高は、ブータン王国のブータン電力公社より受注した風車建設工事他の工事で6億9千3百万円(前年同四半期比267.5%増)となりました。
売上高は、不動産事業・印刷事業等を含め7億4千8百万円(同145.7%増)となり、これにより当第2四半期連結累計期間末の受注残高は9億5千万円(同377.5%増)となっております。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、総資産は前連結会計年度末より18億5千7百万円増加し514億3千5百万円となりました。
資産の部では、現金預金が5億1千8百万円減少したものの、電子記録債権が23億1千5百万円増加したことなどにより流動資産が18億3千5百万円増加し294億5千2百万円となりました。固定資産は2千2百万円増加し219億8千2百万円となりました。
負債の部では、短期借入金が14億2千4百万円減少したものの、支払手形・工事未払金が21億円増加したことなどにより流動負債が7億5千7百万円増加し178億3千7百万円となりました。固定負債は89億2千2百万円となり、負債合計は267億6千万円となりました。
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が2億6千3百万円増加したことなどにより純資産は2億7千3百万円増加し246億7千4百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より5億1千8百万円減少し50億5千9百万円となっております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果、支出した資金は2億1千5百万円(前年同四半期は13億5千4百万円の収入)となりました。これは仕入債務の増加があったものの、売上債権の増加があったことなどによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果、得られた資金は2千万円(前年同四半期は8千5百万円の支出)となりました。これは投資有価証券の売却による収入があったことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果、支出した資金は3億2千6百万円(前年同四半期は6億1千6百万円の支出)となりました。これは借入金の返済などによるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1千6百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。