有価証券報告書-第81期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 14:49
【資料】
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【項目】
130項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、決算日における資産・負債の報告数値、偶発債務の開示、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っております。これらの見積り及び判断は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき行っており、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産は、主に現金及び預金の減少により前連結会計年度末と比べ13,057百万円減少し310,269百万円となりました。負債は、主に社債の償還により前連結会計年度末と比べ16,644百万円減少し179,934百万円となりました。純資産は、主に利益剰余金が増加したことから、前連結会計年度末と比べ3,586百万円増加し130,334百万円となりました。以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ2.6ポイント増加し41.7%となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益が増加したことにより24,378百万円の資金増加(前連結会計年度は22,304百万円の資金増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に固定資産及び有価証券の取得により15,641百万円の資金減少(前連結会計年度は27,080百万円の資金減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に借入金の返済や社債の償還により25,702百万円の資金減少(前連結会計年度は10,625百万円の資金増加)となりました。
以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ17,089百万円減少し41,516百万円となりました。
(4)経営成績の分析
当社グループは、長期経営ビジョン「三和グローバルビジョン2020」第一次3ヵ年計画の最終年度を迎え、成長基盤の更なる強化に向け、国内においては、受注拡大やグループ各社の連携による多品種化の完全定着を進める等、今後の成長に向けた基盤整備に引続き注力しました。米国では、ドア事業等のコア事業の強化や新製品拡充によるシェア拡大や品質改善に努めました。欧州では、生産性の向上に注力すると共に前年度買収したアルファ社とのシナジー効果創出に努めるなど基盤強化を行いました。
その結果、連結業績は、2年連続で売上、利益共に過去最高を更新し、当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べ7.8%増の365,615百万円となりました。利益面では、営業利益は前連結会計年度に比べ2.0%増の26,870百万円、経常利益は前連結会計年度に比べ0.7%増の26,161百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ13.8%増の14,627百万円となりました。
なお、セグメント別の売上高及び利益の概況については、「第2事業の状況1業績等の概要」に記載しております。