有価証券報告書-第81期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 14:49
【資料】
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【項目】
130項目

研究開発活動


当連結会計年度における研究開発活動は、用途別市場に対する品揃えとプラットフォーム化推進、商品・部材・部品の整理統合を図り、かつ、品質、安全、施工性の向上及びコストダウンを推し進めながら、新製品の開発及び既存製品の改良に取組みました。なお、研究開発費の総額は3,868百万円となっております。
セグメント別の研究開発活動は以下のとおりであります。
(1) 日本
主にシャッター製品、ドア製品の開発に注力しており、シャッター製品については、重量シャッターでは、施工の省力化や改修工事に対応するため溶接を使用せず施工ができる「重量シャッター溶接レス工法」を標準設定としました。また、物件対応として仙台駅に袖扉連動防火防炎シャッター「マックスペース」のステンレス袖扉仕様を納め、今後、このステンレス袖扉仕様の標準設定を進めてまいります。住宅用窓シャッターでは、「マドモア」シリーズでパナソニック株式会社が販売する「スマートHEMS」と連携が可能な「HEMS仕様」を開発し、「スマートHEMS」専用のモニターに加え、スマートフォンやタブレット端末などにより、宅内の離れた場所から電動窓シャッターを個別または一括で開閉操作が可能になりました。ブラインドタイプ「マドモア ブラインド」では、業界初のHEMSによるブラインド角度調整に対応し、6段階で通風・採光をコントロール可能な仕様の品揃えも行いました。
マンションドア市場では、主力マンションドアの「エックスドール」ハンズフリーシステムに三和オリジナル仕様の「Akimasシステム」を追加し、IDキー(Akimasキー)をかばんやポケットなどに閉まったまま、ドアの施解錠ができ、また、共用部のエントランス自動ドアや宅配・メールボックスなども「Akimasシステム」を搭載することで一つのキーで操作可能な製品の開発を行いました。
環境関連製品では、「ウォーターガード Sタイトドア」において外部を目視できるよう腰窓使用を追加し、セキュリティー対応として電気錠もオプションで選択できるよう仕様追加を行いました。この製品は、「防水シャッター」、「Wタイトドア」に引き続き、一般財団法人建材試験センター中央試験所において浸水防止性と合せて構造安全性や使用安全性、容易性、耐久性、環境影響性等の審査を受けており、技術評価認定を取得しております。
なお、当セグメントに係る研究開発費は、1,578百万円であります。
(2) 北米
主に住宅用・商業用開閉機の開発に注力しており、商業用開閉機については、高速開閉、高頻度、高耐風圧仕様のシートシャッターの開発や火災関連感知システム連動機能を搭載した開閉機の開発、主に空港セキュリティーで利用されるスウィングドアの開発等を行いました。車両用ドアについては、業界初のトラック・トレーラー向け、1枚扉断熱ドアの開発等を行いました。
なお、当セグメントに係る研究開発費は、1,766百万円であります。
(3) 欧州
主に欧州建材製品基準の統合に対応すべくNE16034基準を満たした製品の開発を行いました。また、新型ガレージドア用開閉機として従来のイメージを一新した薄型でLEDライトを使用した革新的なデザインの開閉機を開発しました。
なお、当セグメントに係る研究開発費は、523百万円であります。