半期報告書-第68期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2015/12/24 13:21
【資料】
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【項目】
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業績等の概要

(1) 業績
当中間連結会計期間における世界経済は、米国では好調な経済環境から雇用情勢の改善を背景に景気の回復が続いております。中国では景気後退などの影響で伸び率が鈍化しております。また、その他のアジア諸国も経済の低迷が続いており、依然として不透明な状況にあります。国内においては、金融緩和政策の効果等を背景に緩やかな回復が見られるものの、個人消費は消費税増税後の落ち込みが長期化する等、景気の先行きが不透明な状況が継続しております。
自動車業界においては、北米は堅調な販売で推移していますが、中国は成長鈍化による影響で販売は低調に推移しました。タイは依然として販売の低迷が続いている状態です。日本国内では、軽自動車税の増税による影響や、自動車メーカーの海外生産シフトにより、市場は低迷を続けている状態です。
このような状況において、当中間連結会計期間における当社グループの連結売上高は、36,177百万円と前年同期と比べ1,063百万円(3.0%)の増収となりました。
また、損益につきましては、経常利益は3,412百万円と前年同期と比べ585百万円(14.6%)の減益となり、親会社株主に帰属する中間純利益は1,892百万円と前年同期に比べ377百万円(16.6%)と減益となりました。
[セグメントの状況]
(各セグメントの売上高は外部顧客に対するものであります)
当社グループは、鋲螺類の製造・販売を行う専業メーカーであり、国内においては当社及び国内子会社、海外においては中国、タイ国、米国、メキシコの各現地法人が製造・販売をしております。現地法人はそれぞれ独立した経営単位であり、取り扱う製品について各地域毎に事業展開をしております。また、製品の種類、製造方法、販売方法が概ね類似しており生産、販売体制から判断して、地域別の「日本」「中国」「タイ」「米国」「メキシコ」の5つのセグメントとしております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
① 日本
当中間連結会計期間における自動車の生産販売は、前年の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減と軽自動車税の増税による影響で、当中間連結売上高は20,846百万円と前年同期と比較して1,150百万円(5.2%)の減収となり、セグメント利益(経常利益)は3,298百万円と前年同期と比較して251百万円(7.1%)の減益となりました。
② 中国
中国における生産販売は中国国内市場の低迷による受注減少により、当中間連結会計期間における売上高は2,660百万円と前年同期と比較して89百万円(3.2%)の減収となり、セグメント利益(経常利益)は509百万円と前年同期と比較して67百万円(11.7%)の減益となりました。
③ タイ
タイにおける生産販売は主要得意先の生産台数の回復等に伴い、当中間連結会計期間における売上高は2,137百万円と前年同期と比較して152百万円(7.7%)の増収となり、セグメント利益(経常利益)は150百万円と前年同期と比較して75百万円(100.4%)の増益となりました。
④ 米国
米国における自動車の生産販売は主要得意先の販売台数が堅調に推移したことに加え、為替による影響により、当中間連結会計期間における売上高は6,722百万円と前年同期と比較して27百万円(0.4%)の増収となり、セグメント利益(経常利益)は351百万円と前年同期と比較して183百万円(34.2%)の減益となりました。
⑤ メキシコ
メキシコにおける自動車の生産販売は製品の受注増により、当中間連結会計期間における売上高は232百万円と前年同期と比較して174百万円(304.2%)の増収となり、セグメント損失(経常損失)は192百万円と前年同期と比較して79百万円(29.3%)の増益となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、税金等調整前中間純利益を3,385百万円計上した結果、12,124百万円と前年同期と比べ2,611百万円(27.5%)の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額が1,025百万円と前年同期と比べ371百万円(26.6%)減少したことにより3,684百万円と前年同期と比べ1,400百万円(61.3%)の収入の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入が1,867百万円と前年同期と比べ1,619百万円(654.5%)増加したことにより1,519百万円と前年同期と比べ1,313百万円(46.4%)の支出の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出が212百万円と前年同期と比べ114百万円(35.0%)減少したことにより697百万円と前年同期と比べ251百万円(26.5%)の支出の減少となりました。