有価証券報告書-第161期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 9:47
【資料】
PDFをみる
【項目】
116項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、米国では、住宅投資や設備投資が堅調に推移し、緩やかな回復が続いております。欧州では、厳しい雇用、所得環境が続いているものの内需の改善や輸出に底入れ感が見えております。新興国では、欧米向け輸出を中心に持ち直しており、成長は鈍化したものの概ね堅調に推移しております。
わが国経済は、公共投資・設備投資の増加などに加え、消費税増税に伴う駆け込み需要により緩やかな回復が見られました。
当社グループにおいては、こうした経営環境の下で、円安効果及び海外拠点の拡大に加え、国内市場における住宅着工戸数の増加や駆け込み需要などにより、連結売上高は8,951百万円(前年同期比11.8%増)となりました。利益面につきましては、円安による海外製造子会社での原価率上昇などで、営業利益917百万円(前年同期比7.1%減)、経常利益1,153百万円(前年同期比5.4%減)、当期純利益740百万円(前年同期比5.1%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 日本
公共投資および住宅投資の回復が続くなか、金属用チップソー、製材木工用チップソー、住宅資材用チップソーとも堅調に推移し、売上高は8,067百万円(前年同期比8.7%増)、セグメント利益(営業利益)は810百万円(前年同期比17.4%増)となりました。
② アジア
タイ連結子会社の新工場稼働などにより、売上高は2,961百万円(前年同期比27.5%増)となりましたが、利益面では、円安による原価率の上昇、価格競争の激化などにより、セグメント損失(営業損失)は95百万円(前年同期は138百万円のセグメント利益(営業利益))となりました。
③ アメリカ
住宅資材用チップソー、金属用チップソーともに引き続き好調に推移し、売上高は1,186百万円(前年同期比28.8%増)となりました。利益面では、174百万円(前年同期比82.3%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
営業活動のキャッシュ・フローでは、税金等調整前当期純利益の計上などにより、950百万円のキャッシュを得ました。(前連結会計年度は、1,012百万円を得ました。)
投資活動のキャッシュ・フローでは、有価証券の取得による支出などにより、712百万円のキャッシュを使用しました。(前連結会計年度は、328百万円を得ました。)
財務活動のキャッシュ・フローでは、配当金の支払いなどにより、210百万円のキャッシュを使用しました。(前連結会計年度は、192百万円を使用しました。)
以上の結果、現金及び現金同等物期末残高は、5,155百万円(前年同期比6.3%増)となりました。