四半期報告書-第57期第2四半期(平成26年6月1日-平成26年8月31日)

【提出】
2014/10/15 15:18
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34項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国経済については順調な回復が継続しており、欧州経済については回復に力強さが見られないものの、次第に上向きの動きが定着してまいりました。
一方、中国や新興国では成長率の鈍化が見られ、世界経済全体で先行き不透明な状況となっております。
わが国経済におきましては、政治主導による経済政策を背景として全体としては緩やかな回復基調が続いているものの、消費税増税や原材料価格の上昇などの影響による景気の下振れも懸念されております。
当社グループの主要な取引先であります自動車産業界におきましては、生産の回復基調が鮮明となり、円安の影響もあって業績は堅調に推移いたしましたが、生産活動は海外工場が中心となり国内での生産活動が低迷するといった構造的な問題が、将来への懸念材料として依然残されております。
こうした環境のもと、当社グループといたしましては、グローバルな視点での生産・販売活動の強化を目指し、特に経済発展の著しい東南アジア地域における重要拠点として、従来、持分法適用会社でありましたエフエスケータイランド株式会社を連結子会社化いたしました。
こうした組織の強化や取引先との取引深耕に努めた結果、売上高は98億5千8百万円(前年同四半期比14.5%増)、営業利益3億4千7百万円(前年同四半期比26.7%増)、経常利益4億1千4百万円(前年同四半期比21.9%減)、四半期純利益3億2千5百万円(前年同四半期比5.5%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
自動車産業界における国内生産は堅調に推移しており、設備投資についても海外工場向け等を中心に回復基調で推移いたしました。
その結果、売上高は58億4千9百万円(前年同四半期比16.3%増)となり、セグメント利益は2億5千2百万円(前年同四半期比328.6%増)となりました。
②アジア
自動車産業界における当地域向けの設備投資は引き続き底堅く、工具需要も堅調に推移しております。
その結果、売上高は24億7千3百万円(前年同四半期比21.7%増)となりました。
利益面につきましては、第1四半期連結会計期間から連結対象となったタイ子会社の業績を含めたことなどにより、セグメント利益は9千9百万円(前年同四半期比35.0%減)となりました。
③北米・中米
自動車産業界における自動車生産の回復を受け、工具の需要が増加しており、売上高は8億2百万円(前年同四半期比3.2%増)となりました。
利益面につきましては、メキシコ子会社において原価率が上昇したことなどにより、セグメント利益は2千5百万円(前年同四半期比71.0%減)となりました。
④オセアニア
当地域において販売しております住宅用断熱資材、バブルバック製品につきましては、豪ドル高による国内製品の競争力低下により販売が回復せず、売上高は5億6千7百万円(前年同四半期比5.6%減)となりました。
利益面につきましては、売上原価の削減に努めたものの利益が出る状況までには至らず、3千9百万円のセグメント損失(前年同四半期は4千8百万円のセグメント損失)となりました。
⑤その他
当地域におきましては、売上高は1億6千4百万円(前年同四半期比1.8%減)、セグメント損失は1千1百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント利益)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は、前連結会計年度末と比較して、総資産は12億5千5百万円増加して227億3千7百万円となりました。
これは主に、現金及び預金4億1千4百万円、受取手形及び売掛金4億2千5百万円、建物及び構築物1億3千8百万円、機械装置及び運搬具2億9千9百万円がそれぞれ増加したものの、投資有価証券1億5千2百万円が減少したことなどによるものであります
負債は前連結会計年度末と比較して、3億4千2百万円増加して62億8千1百万円となりました。
これは主に、1年内返済予定の長期借入金2億1千5百万円、賞与引当金5千4百万円がそれぞれ増加したことなどによるものであります。
純資産は前連結会計年度末と比較して、9億1千3百万円増加して164億5千6百万円となりました。
これは主に利益剰余金2億6千9百万円、少数株主持分6億2千5百万円がそれぞれ増加したことなどによるものであります。
なお、当第2四半期連結会計期間の自己資本比率は63.8%となっております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して、2億8千2百万円増加し、39億5千万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は7億4千7百万円(前年同四半期比28.7%減)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益4億1千2百万円、減価償却費4億8千6百万円、売上債権の増加額3億3千6百万円、仕入債務の減少額1億6千7百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は5億9千3百万円(前年同四半期比23.6%増)となりました。
これは主に、有価証券の取得による支出4億7千2百万円、有形固定資産の取得による支出3億5千8百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、得られた資金は1億7千1百万円(前年同四半期比139.9%増)となりました。
これは主に、長期借入れによる収入5億円、長期借入金の返済による支出2億7千9百万円などによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は4千3百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、エフエスケータイランド株式会社を連結子会社に含めたことにより、「アジア」セグメントの従業員数が113名増加しております。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。