訂正有価証券報告書-第87期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/07/26 15:32
【資料】
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【項目】
101項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における工作機械業界は、アジアでの電気機械向け受注の減少等により、外需は前年度比で減少したものの、内需は補助金の効果等により前年度比で増加し、一般機械、自動車、電機精密、航空・造船・輸送用機械の主要4業種において、国内の受注総額はリーマンショック以降の最高額となりました。
このような経済環境下、当社グループは新たに複合外周研削盤「APX-105」、全自動溝入れ工具研削盤「GIG-202」及び全自動プロファイル研削盤「iPG-X」を市場投入し、高精度加工の自動化に向けた製品ラインナップの充実を図ってまいりました。また、名古屋、イタリア及びドイツで開催された各展示会に出展するなど、国内外において積極的な受注活動を行ってまいりました。
海外展開につきましては、台湾の連結子会社である和井田友嘉精機股份有限公司を活用し、部品調達や現地生産による生産の最適化を推進してまいりました。欧米地域においては、ドイツのHAAS社との販売提携契約や欧州切削工具大手メーカーへの販売活動を継続するほか、北米地域への販売拡大に向けた取り組みを実施しております。
また、当社グループは平成27年6月に、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行いたしました。移行に伴い、監査等委員である複数の社外取締役を選任し、コーポレート・ガバナンスをさらに強化することで、長期的な企業価値の増大を図ってまいります。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は6,201百万円(前年同期比7.7%増)、営業利益は914百万円(前年同期比94.8%増)、経常利益は927百万円(前年同期比88.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は625百万円(前年同期比77.9%増)となりました。
品目別に業績を示すと、次のとおりであります。
① 金型関連研削盤
国内外の金型関連業界からの受注が堅調に推移し、結果として売上高は2,072百万円(前年同期比40.4%増)となりました。金型関連研削盤の売上高は当社グル―プの総売上高の33.4%を占めております。
② 切削工具関連研削盤
前年同期比では微減となったものの、切削工具メーカーからの受注が引き続き堅調に推移し、売上高は2,958百万円(前年同期比7.9%減)となりました。切削工具関連研削盤の売上高は当社グループの総売上高の47.7%を占めております。
③ その他の機械
NCプロッター(作図機)およびHAAS社製品等の機械については、売上高は163百万円(前年同期比20.7%減)となりました。その他の機械の売上高は、当社グループの総売上高の2.6%を占めております。
④ アフターサービス
アフターサービス(有償修理)及びメンテナンス部品については、売上高は1,006百万円(前年同期比16.6%増)となりました。アフターサービスにおける売上高は、当社グループの総売上高の16.3%を占めております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ205百万円減少し、1,678百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、608百万円となりました。税金等調整前当期純利益935百万円を計上したほか、収入の主な内訳は、減価償却費271百万円等であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加394百万円、たな卸資産の増加127百万円、法人税等の支払額136百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、39百万円となりました。収入の主な内訳は、定期預金の払戻しによる収入176百万円等であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出219百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、762百万円となりました。収入の主な内訳は、短期借入れによる収入724百万円、長期借入れによる収入288百万円であり、支出の主な内訳は、短期借入金の返済による支出970百万円、長期借入金の返済による支出612百万円、配当金の支払額115百万円等であります。