有価証券報告書-第90期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 12:44
【資料】
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【項目】
103項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の推し進める経済対策や日銀による異次元の金融緩和等を背景に長引く円高が是正され、株価も緩やかな上昇を迎えました。それらを背景として、個人消費が持ち直し小売業を中心に企業業績が改善し好調に推移するなど、景気に明るい兆しが見えました。
また、海外において、欧州経済は持ち直し、米国では企業業績が好調に推移し雇用情勢も改善され拡大傾向で推移しました。
その一方アジアでは新興国経済は中国において景気が減速し経済成長が鈍化傾向にあり、設備投資過剰も懸念され先行き不透明な状況で推移しました。
このような状況のもと、当社グループは、お客様に価値ある技術を創出し続け、高度な技術ニーズにも対応すべく徹底した品質の管理を推し進め、コスト・技術・ものづくりにおける改革をスピードアップし、日々変化する市場に向けて積極的に展開してまいりました。
特に、ウェット&ドライ両方のコーティング技術を併せ持つ当社グループの強みを活かし、光学フィルムや電気電子部材を中心に拡販に努めてまいりました。
その結果、売上高は28,504百万円(前期比81.2%増)となり、利益面では経常利益3,647百万円(前期比193.5%増)、当期純利益は2,117百万円(前期比174.3%増)となりました。
受注残高につきましては、11,904百万円(前期末比49.6%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(塗工機関連機器)
当セグメントは、光学機能性フィルム製造装置関連を中心に推移いたしました。
その結果、売上高は6,244百万円(前期比34.3%減)、うち国内は3,808百万円(前期比15.3%減)、輸出は2,436百万円(前期比51.4%減)となりました。また、セグメント利益は717百万円(前期比40.3%減)となりました。
受注残高につきましては、6,845百万円(前期末比53.2%増)、うち国内は2,626百万円(前期末比11.3%減)、輸出は4,219百万円(前期末比180.0%増)となりました。
(化工機関連機器)
当セグメントは、真空薄膜装置及び成膜装置を中心に推移しましたが、受注環境は厳しいものとなりました。
その結果、売上高は21,512百万円(前期比293.2%増)、うち国内は14,005百万円(前期比263.6%増)、輸出は7,506百万円(前期比363.7%増)となりました。また、セグメント利益は3,464百万円(前期比559.6%増)となりました。
受注残高につきましては、4,560百万円(前期末比76.1%減)、うち国内は1,775百万円(前期末比86.0%減)、輸出は2,785百万円(前期末比56.1%減)となりました。
(その他)
当セグメントは、染色整理機械装置、各種機器の部品の製造及び修理・改造等を行っており、売上高は747百万円(前期比1.1%減)となり、セグメント利益は163百万円(前期比7.8%減)となりました。
受注残高につきましては、498百万円(前期末比317.2%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前期末残高よりも3,318百万円増加し、13,533百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られたキャッシュ・フローは3,716百万円(前連結会計年度は2,240百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益3,697百万円になったこと及び、売上債権が427百万円増加し、仕入債務が4,731百万円、たな卸資産が4,456百万円それぞれ減少したこと、法人税等の支払を375百万円行ったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用されたキャッシュ・フローは343百万円(前連結会計年度は526百万円の収入)となりました。これは主に、有価証券の取得によって1,127百万円、有形固定資産の取得により587百万円の支出をそれぞれ行ったこと及び、有価証券の売却によって1,612百万円の収入があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用されたキャッシュ・フローは54百万円(前連結会計年度は366百万円の支出)となりました。これは主に、長期運転資金確保のため借入れを770百万円実施する一方、約定弁済を516百万円行ったこと、また、配当金の支払を285百万円行ったことによるものであります。